神社同士が1番を競う「座問答」も 大磯町で「相模国府祭」開催へ

相模国府祭で行われる「座問答」(六所神社提供)

 相模国の有力神社が集い、国家安泰や五穀豊穣(ほうじょう)などを祈る「相模国府祭(こうのまち)」が5日、六所神社(大磯町国府本郷)周辺で行われる。県無形民俗文化財に指定され、律令(りつりょう)時代の国司巡拝の伝統を残す歴史ある祭りで、神社同士が1番の座を競う「座問答」などで知られる。

 祭りは相模一之宮から四之宮である寒川、川勾、比々多、前鳥の4神社と、平塚八幡宮が六所神社に分霊を納めるために大磯町にあった相模国府に集まったのが起源とされる。神事に「国司奉幣」があり、各有力神社を巡った国司巡拝の名残をとどめるという。

 寒川神社(寒川町)と川勾神社(二宮町)が一之宮の座を競うユニークな神事「座問答」は正午ごろ神揃(かみそろい)山で行われる。また、祭場の神揃山や馬場公園では神事に参加する各神社の国府祭限定御朱印(1枚500円)が授与される。問い合わせは六所神社、電話0463(71)3737。

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