神奈川県湯河原町の冨田幸宏町長(66)が5日午後7時29分、病院で死去した。死因は明らかになっていない。
冨田町長は同町出身で、2000年から同町議を務め、07年の同町長選で初当選。現在5期目だった。
血液がんの一種の骨髄異形成症候群と診断され、昨年8月に入院。治療のため造血幹細胞移植を受け、退院後も自宅療養を続けていたが、今年2月に公務に復帰していた。同3月下旬からは移植された細胞が患者の体を異物と認識して攻撃する移植片対宿主病(GVHD)の検査入院中だった。
町によると、5日から高橋正副町長が職務代理者を務める。後任を選ぶ町長選は公職選挙法により、職務代理者が同日から5日以内に町選挙管理委員会に死亡を通知し、その通知を受けた日から50日以内に実施されることになっている。