JR山陰線江原駅(兵庫県豊岡市日高町日置)のホームで昨年12月25日、女性がベビーカーと乗車しようとした際、先に女性が列車に乗り込んだ時点でドアが閉められ、ホームに取り残されたベビーカーが線路に転落して2歳男児が負傷していたことが分かった。JR西日本福知山支社は「あってはならないこと。注意喚起を徹底する」としている。
同支社によると同日午前10時ごろ、女性は福知山発豊岡行きの2両編成ワンマン列車に最後尾のドアから乗ろうとした。30代の男性運転士はベビーカーがまだホームにあることに気付かずドアを閉め、発車。乗車していた女性からの訴えですぐにブレーキをかけ、約220メートル先で停車した。
線路に転落したベビーカーを駅の防犯カメラで見た男性駅員が男児を保護。その約5分後に列車は再出発したという。男児はおでこに擦り傷を負った。
運転士は後方確認用の鏡で確認したが「最後尾は日陰で見えにくかった」と話しているという。同支社は事案を公表しておらず「運行に影響がなく、女性に経緯を説明したところ対応に納得してもらえたため」と説明している。