兵庫県警有馬署=神戸市北区藤原台北町6

 交際を巡るけんかで互いにけがを負わせるなどしたとして、兵庫県警有馬署は10日、殺人未遂の疑いで、神戸市北区の無職女(45)を、傷害の疑いで、同市中央区の会社員の男(46)をそれぞれ現行犯逮捕した。女は顔を打撲し、男は尻を刺されて軽傷を負った。調べに対し、2人とも容疑を否認しているという。

 逮捕容疑は9日午後11時40分ごろ、女の自宅で、女は刃渡り18・1センチの包丁で男の尻を刺した疑い。男は女の顔を複数回殴った疑いが持たれている。女は「刺したことは間違いないが、殺意はなかった」と容疑を否認。男も「殴ってもいないし、刺されてもいない。(刺し傷は)こけただけ」と否認しているという。

 同署によると、2人は交際中で、男は女の子どもの誕生日を祝うため、女の自宅を訪れていた。その際、女が元交際相手の話を持ち出したことに男が立腹し、けんかになったとみられるという。

 女の中学生の娘が「母と交際相手がけんかしている」「母が包丁で相手を刺した」と同署に2回通報。駆けつけた署員が2人を取り押さえた。