#1 8月4日放送 「感染症ってなあに?」



<感染症のメカニズム>

--今年、世界中で流行した、新型コロナウイルス感染症。

--そして、毎年寒くなると流行する、インフルエンザ。

--他にも風しん、麻しん、水ぼうそう、腸管出血性大腸菌感染症・・・


--これらの病気は、いずれも感染症です。
ウイルスや細菌といった病原体が、体の中に入り、増殖することで、咳や熱、発疹など、体によくない症状がおこるのです。



<感染経路を知ることが、予防への第一歩>

--私たちは、生活の様々な場面で、感染症にかかるおそれがあります。



【岡部先生インタビュー「感染症はどのようにうつる」】

「代表的なものとしては、感染している人が咳をしたり、くしゃみをしたり、そうするとそこに小さい病原体が含まれている、水滴ですね。それが直接、目、鼻、口に入り込んで、その人にうつってしまうっていうのが一つですね。
 
それから、感染している人が触れたものですね・・・例えばドアノブであるとか、トイレの便座であるとか、そういったようなものに病原体が付着をしていて、それを触ってしまう。その手を、鼻とか口とか目、そういうようなところに触れると、その人にうつってしまう。これも代表的なうつり方になります。そういううつり方を知っていただくと、どこを押さえたらいいかというのがわかるので、それに応じた対策をとっていただければと思います」



<流行している感染症に合わせた対策が必要>

--新型コロナウイルス感染症の集団発生防止には、
  ・マスクなどの「咳エチケット」、
  ・十分な手洗いとともに、
  ・換気の悪い密閉空間、多数が集まる密集場所、間近で会話や発声をする密接場面という、「3つの密」を避けることが重要です。

--また、ワクチンが開発されている感染症については、ワクチン接種が予防に有効です。



【岡部先生インタビュー「ワクチン接種を忘れずに」】

「心配するのは今流行しているコロナだけではなくて、いろんな感染症を防がなくてはいけないので、是非忘れずにやって(ワクチン接種を)いただければと思います」



--「正しく怖がり、正しく予防する」。
感染症の正しい知識を得て予防し、健康な毎日を送りましょう。

出演:川崎市健康安全研究所 岡部信彦所長
協力:国立感染症研究所 感染症疫学センター第三室室長 多屋馨子氏
更新:2020/8/26