〝恐竜〟35体、緑の斜面下る 熊本県御船町で草スキー大会 着ぐるみ姿で順位競う

レース前、恐竜の着ぐるみを着て準備運動をする参加者ら=3日、御船町

 熊本県御船町田代の吉無田高原緑の村で3日、恐竜の着ぐるみを着て競う草スキー大会があり、県内外から参加した約35人がユーモアたっぷりに約100メートルある斜面を滑り降りた。町主催。

 元々通常の草スキー大会だったが、化石が多く発掘されている「恐竜の郷」をアピールしようと、昨年から参加者に着ぐるみを着てもらうことにした。

 色とりどりのポリエステル製着ぐるみを着た参加者は、スタッフの合図とともにソリに乗って勢いよくスタート。バランスを取りながら最後まで滑りきる人がいる一方、途中で転倒して走って下る人もいた。愉快な光景に、家族らは写真や動画を撮りながら応援していた。

 優勝は松橋小5年の児童、2位は児童の兄で松橋中1年の生徒。きょうだいでのワンツーフィニッシュに、「お兄ちゃんに初めて勝ってうれしい」「2位は悔しいけど、一緒に入賞できてよかった」と、それぞれ笑顔で話した。(枝村美咲)

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