ブリヂストン「BATTLAX HYPERSPORT S22」 純正装着率の高さからも伝わる完成度を再考【PR】

近年ではメーカー各社の大型スポーツモデルにも純正タイヤとして採用されている、ブリヂストン「BATTLAX HYPERSPORT S22」の完成度の高さを、モーターサイクルジャーナリストの伊丹孝裕さんが再考します。

バイクタイヤ選びの重要性を再認識

 小排気量のレジャーモデルから大排気量のクルーザーまで、バイクには多種多様なカテゴリーが存在します。

 近年は、どんな使い方もカバーしてくれるアドベンチャーモデルの人気が高く、多くのユーザーに支持されているわけですが、シェアでいえば、やはりオンロード向けのスポーツバイクが主流です。排気量の大小、ハンドル位置の高低、カウルの有無などの違いはあれど、アスファルト上を心地よく駆け抜けるためのモデルが、マーケットの中核を成しています。

ブリヂストン「BATTLAX HYPERSPORT S22」を装着したホンダ「CBR600RR」に乗る筆者(伊丹孝裕)

 数多あるラインナップの中から、パワーもサイズも重さもちょうどいいミドルクラスのスーパースポーツ、ホンダ「CBR600RR」を選んだとしましょう。その万能さは、街乗りやツーリングにおけるゆったりとした走りも、ワインディングやサーキットでのキビキビとした走りも許容してくれるものです。

 アグレッシブなスタイルとは裏腹に、CBR600RRは気負わずに走り出せる手の内感が魅力です。そのように走行頻度や距離が多くなると必然的にパーツも消耗するわけで、そうしたなか最もコストが掛かり、最も失敗したくないのがタイヤの選択ではないでしょうか。

 バイクが万能なら、実際にあらゆるシーンで乗りたくなるもの。週末はワインディングを楽しみ、月に1度くらいは長距離を走り、年に数回はサーキット走行会に参加する――たとえばそんなライダーにとって、タイヤ性能の何にプライオリティを置くかは極めて難しい問題に違いありません。

悩んだ際の選択肢 ブリヂストンのヒットモデル「S22」

 タイヤなんて、あれもこれも頻繁に試すわけにいきません。そこで、間違いのない答えをひとつ示しておきましょう。悩んだ時の選択肢として、ブリヂストンのラジアルタイヤ「BATTLAX HYPERSPORT(バトラックス ハイパースポーツ) S22」(以下、S22)の名を覚えておいてください。

ブリヂストン「BATTLAX HYPERSPORT S22」。フロント&リア専用設計パタンと専用開発コンパウンドにより、高いグリップ性能と軽快なハンドリングを実現

 ブリヂストンの公道用オンロードタイヤにおけるトップレンジには、サーキットやレースにも対応する「RS11」、スポーツライディング向けの「S22」、そして長距離や雨を想定した「T32」と、大きく分けて3つの製品があります。その頭文字はタイヤのキャラクターを表していて、S(スポーツ)は、RS(レーシングストリート)とT(ツーリング)の中間に位置するオールラウンドなスポーツタイヤに仕立てられています。

ブリヂストン「BATTLAX HYPERSPORT S22」を装着したホンダ「CBR600RR」。同モデルの持つ軽やかさとナチュラルなハンドリングがさらに際立つ

 コーナリングスピード重視のライダーは、RS11のグリップ力が気になるでしょうし、雨でもガンガン走りたいライダーにとって、T32のウェット性能は見逃せないところでしょう。今回は、上述のようにそれらの中間にあたるというS22をCBR600RRに装着し、街乗り、高速道路、ワインディングという最もよくあるシチュエーションでテストしました。

 そして結論からいえば、最初から最後まで、CBR600RRの軽やかさとナチュラルなハンドリングがさらに際立ち、どこを走っていても「上質」「楽しい」「スムーズ」というポジティブな印象が崩れることはありませんでした。

ブリヂストン「S22」最大の美点は?

 S22の大きな美点のひとつ、それは、直立状態から倒し込む時も、深いバンク角から深いバンクへ大きく切り返す時も、常に一定のリズムと手応えを維持してくれるところです。

ブリヂストン「BATTLAX HYPERSPORT S22」。樹脂配合の最適化したフロントセンターゴムの採用により、幅広い温度域でドライグリップが向上している

 RS11で同じような操作をすると、そのプロファイル(タイヤの形状)は尖っているため、倒し込みはシャープな反面、フルバンク時はベタッと重く(=グリップしている)、一方T32のそれはなだらかで、カチッと硬質です。

 それらに比べると、S22は丸みが均一な印象で、入力すればそのぶんだけナチュラルに旋回し、止めるのも、さらに深めるのも、引き起こすのも自由自在にコントロールできるのです。

 ひと言でいえば、手足のように扱える高い一体感が大きく向上します。

ブリヂストン「BATTLAX HYPERSPORT S22」。樹脂配合の最適化したリアトラクションゴムの採用により、幅広い温度域でドライグリップが向上している

 もちろん、絶対的なグリップ力ではRS11が優位なのは確実ですが、S22はしなやかなぶん、タイヤが路面を捉えている接地感が明確で、安心感と乗り心地の面で分があります。

 逆に、T32はウェット性能と耐摩耗性で優位なわけですが、コーナリングの醍醐味や時々サーキット走行を楽しむことを前提とすると、S22のレスポンスの良さは外せないところ。その意味で、RS11とT32の最大公約数を担う、イイトコ取りタイヤがS22というわけです。

 運動性が高く、車体の鼻先はキビキビと軽く反応するのに、トレッドが路面に張り付いている手応えがあって、狙ったラインをピタリと追従してくれます。

 スロットルを開ければリアのサイド部分のグッと踏ん張る感触が分かりやすく、そこからさらにひと開けしても、トラクションはそう易々とは逃げません。S22は、スポーツという言葉の意味を、誰もが体感できるタイヤになっています。

様々なメーカーの様々な車種が純正採用するブリヂストン「S22」

 仕上がりの良さを如実に語っているのが、純正装着率の高さでしょう。ヤマハ「YZF-R7」のようなライトウェイトスポーツから、スズキ「ハヤブサ」のような重量級モデルに至るまで様々な車種に採用され、最近では最高出力210PSに達する最新スーパースポーツ、BMW「S1000RR」にも選ばれたほどです。

BMW Motorrad「S1000RR」での純正採用も決まった、ブリヂストン「BATTLAX HYPERSPORT S22」

 今回のテストとは別に、筆者(伊丹孝裕)は2023年型のS1000RRも試乗しており、溢れるパワーとトルクを受け止めながらのコーナリングを満喫することができました。S22の懐が、いかに広く、深いかを象徴しているといえるでしょう。

 また、以前には散水したテストコースでS22を試したこともあります。従来製品の「S21」と比較すると、ゴムに配合されるシリカ(路面との凝着を強める成分)が25%増量されたこと、そしてサイド部分の溝が最適化されたことによるウェットグリップの向上を体感することができました。

誰もが良さを感じられる「秀作」

 僕らのようなテスターが幾人か集まった時、しばしば「この前のあれ、どうだった?」みたいな会話になります。その内容は、バイクそのものの評価だったり、リプレイスパーツに対する印象だったりと様々です。そうしたなか、あまり多くを語らず「すごくよかったよ」とか「楽しかった」と、ひと言だけ返すことがあり、そういう製品は例外なく秀作です。

ブリヂストン「BATTLAX HYPERSPORT S22」の完成度の高さを再認識した筆者(伊丹孝裕)

「乗れば誰だって分かるから試してみて」という明解さを意味し、S22はまさにそれ。どんなシーンでも使いたいけれど、どんなシチュエーションでも妥協したくない、そのような贅沢なリクエストを、最大限フォローしてくれるスペックが盛り込まれています。

 BATTLAX HYPERSPORT S22 を詳しくチェック 

【画像】完成度が光る! BATTLAX HYPERSPORT S22の画像をもっと見る

画像ギャラリー

Writer: 伊丹孝裕

二輪専門誌「クラブマン」編集長を務めた後にフリーランスとなり、二輪誌を中心に編集・ライター、マシンやパーツのインプレッションを伝えるライダーとして活躍。鈴鹿8耐、マン島TT、パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムといった国内外のレースにも参戦するなど、精力的に活動を続けている。

最新記事