普段は非公開「園部城」の櫓から町並み一望 京都府南丹市で「城祭り」 ツアーや検定も

南丹お城検定の解答について正誤を確かめる参加者たち(南丹市園部町・市国際交流会館)

 京都府南丹市園部町の園部公園一帯で3日、「園部城祭り」が開かれた。「南丹お城サミット」では、旧園部城を歩くツアーや、市内に多くある山城などの知識を問う初めての検定が行われ、歴史ファンらが楽しんだ。

 城ツアーは、普段は非公開の巽櫓(たつみやぐら)に入り、園部高の生徒が紙芝居を披露し、園部城の歴史を説明。参加者は2階の窓から広がる町並みを見渡した。

 国際交流会館では、八木城や宍人城などに詳しい地元住民らが城自慢や見どころを紹介。その後、それらの城について正誤を答える「南丹お城検定」が実施され、12問のうち7問以上の正解で初級に認定された。園部町出身で城好きという北井十生さん(75)=大阪府八尾市=は「地域の小さな城は参考書になかなか載っていないので勉強になった」と話した。

 城祭りは、野外ステージや飲食コーナーなどもあった。園部藩立藩400年を記念し、市商工会などでつくる実行委員会が2019年に始めた。

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