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LEXUS走りの深化とは

2023.05.25 THU
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LEXUS走りの深化とは

2023.05.25 THU
LEXUS走りの深化とは
LEXUS走りの深化とは

LEXUSがずっとこだわってきた、Lexus Driving Signatureは、クルマの素性を鍛え、LEXUSのどのクルマに乗っても同じ乗り味ということを大切にしている。その「LEXUSらしい走り」を電動化技術により深化させるLEXUSのクルマづくりに迫った。

素性の良さにこだわるLEXUSのクルマづくり

「これまで豊田(現会長)と佐藤(現社長)が築き上げてきた、素性の良さにこだわるクルマづくりを継承し、電動化技術を活用し、LEXUSらしい走りとデザインを更に引き上げ、BEVでも、見て、乗って、走り出してすぐに『ああ、LEXUSだね』と感じられるそんなクルマづくりを加速させていきたいと思っています。」Lexus International Presidentの渡辺剛は2023年4月に行われた上海モーターショーでこう話している。

「もっといいクルマづくり」のために、LEXUSは2024年4月に愛知県豊田市にあるトヨタテクニカルセンター下山(TTC-S)に開発、デザイン、生産技術、企画に、携わるメンバーが一堂に会しクルマづくりを進めるべく、準備を進める。

このTTC-Sには、テストコースが併設されており、そのなかでも第3周回路と呼ばれるコースは、全長5.3キロ、高低差75メートル、先の見えないコーナーの連続と激しいアップダウンにより、クルマにも人にも非常に厳しいカントリー路だ。

マスタードライバーでもある豊田章男会長はこのコースの運用開始時に、こう話している。「世界中での様々なテスト走行などの場などを通じ、道と語り、クルマと語ることで“もっといいクルマづくり”を目指してきました。それらの経験を基に、世界中の多種多様な“道”を新たなテストコースに再現しました。

世界中でのテスト走行に加えて、新たなテストコースが再現する厳しい走行環境のもとで、全てのクルマを徹底的に鍛え上げ、クルマ本来の走る喜びを持ったクルマづくりに挑戦してまいります。」

チーム一丸となって、クルマを「走らせては直す」を幾度となく繰り返し、クルマを鍛え、クルマをつくる人も鍛える。このコースは、「素性の良さ」にこだわるLEXUSにとって不可欠なものとなっている。

クルマ屋LEXUSがつくるバッテリーEV

「カーボンニュートラル社会の実現に向けてクルマ屋LEXUSが取り組むべきこと」

「それは、自然や地球環境を大事にしながらも、バッテリーEV(BEV)ならではの特性を活かした、楽しいクルマを追求し続けることだと考えています。」
これは、2022年4月20日の開催されたRZオンライン発表会で渡辺プレジデントが語った言葉だ。

そして、2023年4月18日に上海モーターショーに登壇した渡辺プレジデントはRZについての想いを話した。

みんなを笑顔にするクルマ

「私がチーフエンジニアとしてRZの開発を始めた当時は、クルマがBEVになると、どれも似たようなクルマになってしまうのではないか?という懸念がありました。」

「そうした中、私たちが常に考え抜いたことは、『LEXUSらしい走りとは何か』という事です。」

「お客様を笑顔にするために、電動化技術でLEXUSらしいデザインや走りを更に進化させたい、そんな想いで開発を進めてきました。」

「そうして苦労を重ねて開発してきたRZを、マスタードライバーの豊田章男が試乗したときには『これは、LEXUSだね』と笑顔でコメントいただいた事は今でも忘れられません。」
「豊田からLEXUSのプレジデントの内示を受けた際にいただいた言葉も、『とにかくみんなを笑顔にするクルマをつくってくれ』その一言でした。」

BEVでドライバビリティの深化を進める

ドライバビリティ(運転のしやすさ)にこだわるLEXUSは人の操作に対して、自然にダイレクトにレスポンス良く応えることにこだわったクルマづくりをしている。すなわちクルマと対話の出来る走りだ。

渡辺プレジデントは、2023年1月の東京オートサロンで走りの深化についてこう説明している。

「BEVでは、電動化テクノロジーが持つレスポンスと制御の拡張性によって、あらゆる駆動力のコントロールが行うことができるようになります。」

「そのため、内燃機関では難しかったクルマの動きが実現できるようになります。」
「そこが今までのコンベンショナル(伝統的なエンジン)なクルマと大きく異なるところで、走りの深化に繋がっています。」

「BEVをひとつの重要な要素技術として、しっかりと軸に置き、電動化テクノロジーを使って、どうやってLEXUSらしさを引き上げていくのか。」

「このようなことを考えてBEVに対してLEXUSは積極的に取り組んでいます。BEV専用モデルとして初登場するRZ(2023年4月発売)がBEVの可能性をさらに広げ、技術を鍛えていくと考えています。」
その走りの可能性を広げ、技術を鍛えるために着想を得たのがチーターの走りだったという。

DIRECT4だからできたこと

渡辺プレジデントはこう話す「チーターの視線はしっかりと獲物を捕らえながらも4つの足を巧みに使って重心移動しながら、ものすごくバランスのいい走りをします。」

「地面と接地力をいかに高くするのか、その接地しているところをいかに長く接地させるのかが大切だと分かりました。」

DIRECT4とeAxleで、減速、加速、操舵を車輪速度センサー、加速度センサー、(タイヤの向きである)舵角センサーなどを用いて、前後の駆動力をシームレスに制御する。
佐藤恒治社長(当時プレジデント)もRZオンライン発表会でこう話している。

「RZは、変革の起点となるモデルです。鍛え上げられた基本性能、4輪駆動力システム『DIRECT4』はLEXUSならではの乗り味を高い次元まで引き上げています。」

「リニアな加減速、ブレーキのフィーリング、気持ちの良いハンドリングにより、LEXUSらしい走りを実現します。」

「RZは、 "トヨタテクニカルセンター下山" の過酷な走行条件下でテストを繰り返してきました。」

「バッテリーEVの走行性能と静粛性はドライバーの感性を刺激すると共に、カーボンニュートラル社会の実現に向けて、歩みを進めていきます。」

<関連リンク>
LM世界初公開、上海モーターショー現地レポート
https://lexus.jp/magazine/20230426/1584/car_worldpremiere.html

新型「RZ」世界初公開、オンライン発表会の模様を全文書き起こし
https://lexus.jp/magazine/20220420/1376/car_electrified_rz_worldpremiere.html

チームレクサス BEVへの挑戦 ― 開発陣の試行錯誤とは・・?
https://lexus.jp/magazine/20230330/1561/car_interview.html

チームレクサス BEVへの挑戦 ― 五感で感じられるおもてなし
https://lexus.jp/magazine/20230406/1575/car_interview.html

チームレクサス BEVへの挑戦 ― BEVコンシェルジュという役割
https://lexus.jp/magazine/20230413/1578/car_interview.html

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