Facebookがユーザーの会話を外部業者にアクセスさせていたというのは大きな話題となりました。
Facebookは詳細を明かしていませんが、おそらくユーザーがチャット内で音声テキスト変換をオンにすると、Facebookは投稿された音声を録音し、「テキスト変換サービスの改善のため」に外部業者に聞かせていたということでしょう。
つまり、ユーザーのさまざまな会話が(個人が特定されないようになっていたとしても)、見ず知らずの第三者に聞かれていたということです。
中には、人に聞かれたくない会話や、恥ずかしい会話も含まれていたはずです。
Facebookの担当者は Bloombergに対し、「人間による音声のレビュー」はすでに停止していると説明しています。つまり、最近までは行っていたということです。
この種の問題に向き合う際には、企業が改善するのをじっと待つのではなく、自分のデータを守るためにできるかぎりの対策をたてるのが重要です。
対策1:音声テキスト変換をオフにする
デフォルトの状態では、チャットに投稿した音声メッセージをFacebookが勝手に解析することはありません(そう願いますが)。
Facebookは今回の問題について「ユーザーから許可を得た」と弁解していますが、おそらくそれは、ユーザーが音声テキスト変換機能に許可を与えたことを言っているのでしょう。
チャット内で音声テキスト変換機能をオンにすると、そのチャットに投稿されるすべての音声メッセージがテキスト化されます。
ただし、それはそのチャット内にかぎられ、別のユーザーとのチャットについては、個別にこの機能をオンにしなければ、音声メッセージがテキストに変換されることはありません。
Facebook Messenger全体に対して音声テキスト変換機能を無効にする方法はないので、この機能がオンになっているチャットを探してすべてオフにすることをおすすめします。
これまでに送信したすべての音声録音をまとめて削除する方法があればいいのですが、残念ながらありません。
※音声のテキスト変換機能は、一部地域にのみ対応しています。
対策2:「秘密のスレッド」に切り替える
「秘密のスレッド」(Facebookにも会話内容が見られない、利用者間で暗号化され、Facebookにも内容が見られないチャット)を使えば、Facebookに音声メッセージを勝手に解析される心配はありません。
実際、「秘密のスレッド」で音声メッセージを送信しても、音声テキスト変換のオプションは表示されません。
おそらく、「秘密のスレッド」で送られたメッセージに対してはFacebookは何もできないということでしょう。
「秘密のスレッド」を削除すると、メッセージはFacebookから永久に消去されるはずなので(そう願いますが)、過去に送信した音声メッセージを消去するのにも使えます。
対策3:Facebook Portalから音声録音を管理する
これは少しニッチなやり方です(少なくとも私の周囲にはFacebook Portalを持っている人はいません)。
もしあなたがFacebook Portalを使っているなら、アクティビティログを開いて、削除できる音声録音があるかチェックしてください。
アクティビティログのサイドメニューから[Voice Interactions]を選択して、表示されるログをすべて削除します。
対策4:アプリのマイクアクセスを制限する
Facebookが利用者に合わせた広告を通して自分の行動を勝手にのぞいていると疑っている人。とにかくFacebookに音声をいじらせたくないという人。
どんなに心配性であっても、FacebookのMessengerアプリがマイクにアクセスできないようにすれば、一切の心配はなくなります。
iOS・Androidの端末を使っているなら、次の手順で設定を変更できるので試してみてください。
iOS
- 設定アプリを開く
- Facebookアプリをタップ
- [マイク]のアクセス許可をオフにする
Android
- 設定アプリを開く
- [アプリと通知]をタップ
- [すべてのアプリ]をタップ
- Facebookアプリをタップ
- [権限]をタップ
- [マイク]をタップ
- [許可しない]をタップ
あわせて読みたい
Photo: Justin Sullivan (Getty Images)
Image: Lifehacker US, ライフハッカー[日本版]編集部
David Murphy - Lifehacker US[原文]