子を持つ親にとって、壁を取り払った「オープンコンセプト」の家はまさに夢の間取りなのです。
家が広く感じられます。明るくて、風通しもいいような気がします。
けれども、実際に引っ越してみると、壁のありがたみを再認識することに。
実は、オープンスペースを選んで後悔しているのは、あなただけではありません。「Boston Globe」紙が報じているように、家の中にまた壁をつくる人が増えているのです。
そうはいっても、壁をつくるお金なんてないという人もいるでしょう。
壁で仕切られた「クローズドコンセプト」の家に引っ越すなんて、当分無理という人もいるはずです。
そんな人たちは、いったいどうすればいいのでしょう?
まずは騒音をやわらげる
いまどきのオープンコンセプトの家で騒音が気になる原因は、壁がないこと以外にも存在します。
ここ最近、モコモコとした厚手の素材を避けるようになったことが、原因のひとつなのです。
カーペットが敷き詰められた床よりもハードウッドのフローリングが好まれ、立派なひだのあるカーテンよりも、すっきりしたラインの窓が好まれるようになりました。残念ながらそうした流行のせいで、「音を吸収してくれる」素材も手放すことになったのです。
大きくてフワフワのラグマットや、床まで届くカーテン、たくさんのクッションやファブリックで、騒音をやわらげましょう。
完全に静かになるわけではありませんが、そうしたものを使うと、家中に響き渡る騒音がいくらかは緩和されます。とくに、床にカーペットを敷いていない人はぜひお試しください。
物理的な境界線を引く
間仕切りやついたてを買ってくれば、ダイニングルームやリビングルームを分割できます。
けれども、そこまであからさまな方法ではなくても、大きめのシェルフやビュッフェテーブル、収納棚を使えば、スペースを区切ることはできます。
居心地のよさを高めつつ、ほかの「部屋」からの視界を部分的に遮ることができるのです。キッチンの場合はとくに、ペンダントランプを吊るしても、同様の効果が得られます。
寝室や地下室や屋根裏をリビングスペースに改造する
家のどこかに、空きスペースがないか探しましょう。めったに使わない来客用のベッドルームや、地下の一角、屋根裏部屋などです。
ゲストルームにテレビを置けば、そこは立派な「隠れ部屋」になります。屋根裏部屋や地下室は、遊び部屋や「子どもの秘密基地」(そう呼ぶのが私は好きなのです)に改造できます。
また、自分の寝室に座り心地のいい椅子や小さなソファを置くだけでも、本を読みたいときや、電話をかけたいときの居場所がひとつ増えますね。
ポイントは、ひとりの時間が少し必要なときに閉じこもることができる場所や、子どもたちが楽しく遊べる場所を、どこかで見つけることです。
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Source: Boston Globe
Meghan Moravcik Walbert - Lifehacker US[原文]