SinceBecauseのどちらを使えばいいか。

たとえば、「体調が悪いから、今日は仕事に行かない方がいい」を英語で伝えるとき、

Since I don’t feel well, I shouldn’t go to work today.

I shouldn’t go to work today because I don’t feel well.

のどちらが正しいのだろうと考えたことがある人は、この記事を読んでください。

Sinceとbecauseも同義語のように見える英単語の1つですが、適切な使い分け方があります。

私がジャーナリズムのトレーニングを受けているときに、since時間を表すときだけに使い、because因果関係を表すときだけに使うと教えられました。

I haven't been feeling well since last night.(昨夜から気分が悪い。)

I don't feel well because the meat was spoiled.(お肉が腐っていたので気分が悪い。)

しかし、最近の考え方では、since時間と因果関係のどちらを示す場合にも使用してよいとされています(ただし、sinceを使うことで文の意味が曖昧になることもあります)。

使い分ける暗黙の基準は?

私たちは、結果を強調したいのか、背景にある理由を強調したいのかによって、これらの接続詞を無意識のうちに使い分けています。

Cambridge Dictionaryは、becauseの使い方について次のように説明しています。

書き言葉でも話し言葉でも、asやsinceよりbecauseのほうが一般的です。becauseは理由を強調するときによく使われます。

She spoke quietly because she didn’t want Catherine to hear.(キャサリンに聞かれたくないので、彼女は静かに話した。)

We’ll come over on Sunday because David’s got to work on Saturday.(Davidが土曜日は仕事なので、私たちは日曜日に来ることにします。)

逆に言えば、結果を強調したいのであれば、sinceのほうがベターでしょう。

Since the food is so good, it’s hard to get a reservation there.(あそこは料理が美味しいので、なかなか予約が取れない。)

ただ、これは理由と結果のどちらを強調したいかという好みの問題であって、ルールとして決まっているわけではありません

気をつけるべきケース

あなたが話している相手、またはあなたが書いた文章を読んでいる人は、sincebecauseのどちらを使ったのか、あるいはあまり使われることにないasだったかさえ、気に留めることはほとんどないでしょう。

It’s time to go, as we’ve overstayed our welcome.(長居をしてしまったので、そろそろ帰ることにします。)

この場合、どの単語を使っても伝えたい意図は明確です。

気をつけるべきは、sinceが時間を意味しているのか、原因を意味しているのかがはっきりしない場合です。

Writer's DigestのBrian A. Klems氏の例を見てみましょう。

Since we had breakfast, we were filled with energy.(朝食を食べたので、元気がみなぎっていた。)

これだと、朝食を食べたから活力がみなぎってきたと言いたいのか、朝食の後から活力がみなぎってきたと言いたいのか、聞き手を悩ませることになります。

要するに、あなたのbecauseの使い方は、ほとんど正しいということです。

sinceについても、混同されそうな使い方をしていなければ、正しく使えていると考えていいでしょう。

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Source: Cambridge Dictionary, Writer's Digest