各界で活躍する気になる人たちの働き方やデスクまわりのアイテムを教えてもらう「デスクツアー」。

今回は、時代性と嗜好性を兼ね備えたライフスタイル雑貨の企画・製造・販売を行なう株式会社ドリップで代表取締役を務める平岡雄太さん

個人で運営するYouTubeチャンネル「平岡雄太 / DRESS CODE.」では、iPadの活用術を紹介する動画などを数多く投稿しており、チャンネル登録者は19万人。

そこで今回は、愛用するMac miniとiPadを連携させたデスク環境と生産効率を上げる仕事術について教えてもらいました。

Mac mini×iPad Proで快適な作業環境を実現

平岡雄太さんのデスク
Photo: 平岡雄太

── デスクでの主な作業を教えてください。

仕事が在宅ワーク中心になったこともあり、Zoomでのミーティングから商品記事の執筆、事務作業まで自宅の書斎ですべてこなすようになりました。

これまでオフィスのホワイトボードでやっていたブレストなどの作業も、iPadでZoomアプリを開き、ホワイトボード機能とApple Pencilを組み合わせれば、手書きでテキストや図などが描けるので、面倒なキーボードやマウス操作のストレスから解放されました。

また、個人ではYouTube動画の制作前に行なう構成の整理はもちろん、撮影や編集もデスクで行なっています。

【主なデスク環境】

・パソコン: Mac mini(M1 2020) 16GB / 1TB

・タブレット: 12.9 インチ iPad Pro(2020)

・モニター: Dell U3219Q 31.5 インチ ワイドモニター

・キーボード: ロジクール K780 マルチデバイスキーボード

・マウス: ロジクール MX Master 2S ワイヤレスマウス

・周辺機器: エルゴトロンモニターアーム、ロジクール Stream Cam(ウェブカメラ)、Tivoli Audio Model Three BT(スピーカー)、Satechi 3in1 ワイヤレスチャージャー

・デスク:1枚板の天板をDIY

・チェア:Ergohuman PRO

・カメラ機材:SONY α7SⅢ / FE 35mm F1.4 GM

毎日の作業では、Mac miniに加えてiPadを多用することもあり、2つのデバイスを素早くスイッチして操作できるようにしています。

ロジクール製のキーボードとマウス
Photo: 平岡雄太

具体的には、キーボードとマウスはマルチペアリングできるロジクール製にすることで、スイッチ1つでMacとiPadでペアリングを切り替えて使うことができるんです。

── 1日のタイムスケジュールは?

8時頃に起床し、まず身支度を済ませてYouTube動画の撮影からスタート。前日までに用意したネタと構成案をもとに、朝のうちに撮影を終わらせます。

10時から本業の仕事を開始。メールやSlackの返信、その日に終わらせたい主要なタスク(商品記事の執筆や企画決定など)を一気に片付けるようにしています。

午後からは、ミーティングがあれば参加しつつ、残ったタスクを消化しながら事務作業をこなしていく感じですね。

19時頃に仕事を終えると、そこからは朝に撮影したYouTube動画の編集を開始。夜ご飯を挟んだりしつつ、22時頃までは作業をしています。

【デスクツアー】モノマリストYouTuber堀口英剛さんの厳選デスクアイテム

【デスクツアー】モノマリストYouTuber堀口英剛さんの厳選デスクアイテム

「必要なものにすぐアクセス」でストレスフリーに

整えられた平岡さんのデスク
Photo: 平岡雄太

── デスク環境に、テーマやタイトルをつけるとしたら?

仕事だけでなく動画撮影も行なうデスクでは、見た目と実用性を兼ねて「極力スッキリした印象」になるように、モニターだけ残して、Mac miniを含むすべての周辺機器をデスク下に設置したワゴンに集中させています。

こうすることで難しいケーブルマネジメントを考えなくても、とりあえずワゴンに収納しておくだけでデスク上はスッキリ見えるんです。

平岡雄太さんのデスク
Photo: 平岡雄太

実は、DELLのワイドモニターにMac miniとNintendo Switchを常時接続していたり、Mac miniに外付けHDDを3つ接続していたりと、ケーブルの配線はかなり複雑。

でも、デスク上ではモニターアームとモニターしか見えないくらいノイズレスにすることができました。

ケーブルマネジメントは完璧にしすぎると流動性がなくなって機器の入れ替えが難しくなるので、「とりあえず足元のワゴンにまとめておこう」くらいのラフさが自分には合っている気がします。

整然としたデスクとツール
Photo: 平岡雄太

── 自宅での作業に集中するため、もっとも大切だと思うことは?

必要なものにストレスなくアクセスできることです。

たとえば、外付けHDDに保存した古い写真データを取り出す場合、その都度持ち出してパソコンと接続するのは時間もかかるしストレスも大きい。

同じように、Zoomでミーティングをする時にわざわざウェブカメラをセッティングして…となると面倒です。

なので、仕事で定期的に使うものは常にすぐにアクセスして使えるようセットアップしておくことが大切かなと思います。

オフィスだとこうした環境が普通に整備されているんですが、自宅でも同じ環境を構築できるように意識しています。

── デスクで使用するアイテムを選ぶ際のポイントは?

スペックはもちろんですが、それを選ぶことで自分の生産性や効率、仕事の仕方や進め方が良い方向に変わるかどうかを意識して選んでいます。

iPadマニアが選んだ“最強の布陣”は?

── デスクで使用している、お気に入りのガジェットやアイテムを3つ挙げるとしたら? その理由は?

僕が選ぶお気に入りのデスクアイテムはやっぱりこの3つですね。

1. Dell U3219Q 31.5インチワイドモニター

Dellのウルトラワイドモニター
Photo: 平岡雄太

このDellのモニターは、大型で高精細なディスプレイで作業がしやすいだけでなく、接続デバイスへの給電機能や各種USBポートが揃うハブ機能を備えているのがポイント。

デスク上でドッキングステーション的な働きが可能になるので、デスクのモノを減らすことに役立っています。

2. Mac mini(M1 2020)

Mac mini(M1 2020)』は、以前使っていたIntel製iMacよりも価格が抑えめなのにパフォーマンスが高く、とてもコスパが良いマシン。

3. 12.9 インチ iPad Pro(2020)

iPadとモニター
Photo: 平岡雄太

紙とペン代わりの手書きメモデバイスから、動画編集までこなせる万能タブレットなのが『iPad Pro(2020)』。

最近はMacとの連携機能も拡充してきたので、組み合わせて使うことでMacとiPadの良いところを生かした働き方が可能です。

以下の動画はYouTubeチャンネルでご紹介したMacとiPadの連携テクニックです。参考になれば幸いです。

【知ってると捗る】MacとiPadの便利な連携テクニック5選
Video: YouTube

── PCのメニューバーなどに常駐(起動)させているアプリは?

数あるアプリの中でも、特に次の2つを愛用しています。

Yoink

ファイルの一時保管場所になってくれる有料のシェルフアプリ。

ウェブからダウンロードしてきた画像をメールに添付したい時など、デスクトップやダウンロードフォルダに一旦保存する必要がなくなり、フォルダがスッキリします。

Clipy

無料で使えるクリップボードの拡張アプリ。最小限のUIで文字入力を邪魔しないので、気に入って使用しています。

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Appleの専門誌でiPadの使い方を紹介するなど、iPadの活用術に精通している平岡さん。

4月に開催されたAppleイベントでは新型のiPad Proが発表されるなど、ますます注目を集めるiPadシリーズですが、Macと連携したデスクセットアップは、リモートワークを効率良く行なううえでも参考になりそうですね。

Source: drip, YouTube, Amazon.co.jp(1, 2, 3), Apple, Softonic