リモートワークは、最初は素晴らしい機会だと思えたかも知れませんが、数カ月後には徐々に目新しさも消え、この働き方が嫌になるような、大きな欠点もいくつかあることに気づいたのではないでしょうか

今回は、リモートワークの利点をを最大限に活かすために、リモートワークをする人が直面する主な悩みや問題点と、その解決方法をご紹介していきましょう。

1. 社会や人と交流したくなる

歩きながら談笑する女性3人

孤独は、リモートワークで克服しなければならない大きな問題点のひとつです。特に、1日中一人で働くことに慣れていない人にとってはそうでしょう

職場で働いている間は、同僚にちょっと質問をしたり、廊下ですれ違う人と世間話をしたりすることができました。しかし、リモートワークではそれができません。この問題に対する解決法を紹介します。

  • 自宅では物理的に同僚とすれ違うことはできませんが、テクノロジーを活用して「ヴァーチャル給湯室」のような場所をつくることができます。
  • Slack」のようなコミュニケーション・ツールを使って、同僚とつながりましょう。「tic-tac-toe」、「Icebreakers」、「ChessBot」のようなインテグレーションをSlackに追加すれば、さらに楽しくなります。
  • 時間のある時にいつでも、友だちや家族に電話やメールをしてつながりましょう。そうすれば、大切な人たちともっとつながりを感じられます
  • 仕事の息抜きがしたい場合は、他の本好きな人たちと情報交換できる「ヴァーチャル・ブック・クラブ」を始めてみましょう。
  • オンラインのコミュニティに参加しましょう。似たような趣味や考え方の人とつながることのできる、オンライン・コミュニティはたくさんあります。自分の趣味や興味に関連する掲示板やチャットルーム、SNSのグループに参加してみましょう。
  • 1日中自宅に籠もらないようにしましょう。近所を短時間歩いて、新鮮な空気を吸うだけでも、外界とのつながりをより感じられるようになります。

2. 休まずに働き続けている

自宅で働いている多くの人が、良いワーク・ライフ・バランスを保つのに悩んでいます。これは、仕事場が自宅の居間や寝室など身近な場所の場合は特に、仕事とプライベートの境界線が曖昧になりやすいからです

部署やチームの人たちからの通知にいちいち反応したくなる、もしくは反応を期待すると、労働時間が長くなります。しかし、メンタルの健康や生産性に悪影響を及ぼす可能性があるので、良いバランスを見つけることが不可欠です。この問題に対する解決法はこちらです。

  • 具体的に勤務時間を決め、それを守るようにします。スケジュールを決めたら、それを守り、働きすぎないようにしやすくなります。勤務時間は、自分が一番生産的になれる時間に合わせるようにしましょう。「Clockify」や「Timely」のような時間管理アプリを使うのもいいです。
  • 心身共にリラックスする休憩時間を定期的に取り、集中力を上げましょう。立ち上がって、部屋の中を歩き回ったり、外を少し散歩したり、数分間座ってリラックスするだけでもいいです。リフレッシュした気分になり、元気が出てきたら、また仕事に戻りましょう。
  • 働きすぎている場合は、仕事を誰かに頼んだり、分担したりするのが、負担やプレッシャーを減らす一番の方法です。
  • その日の仕事が終わったら、仕事関連の通知はオフにして、仕事から離れましょう

3. オンライン会議が多すぎる

オンライン会議中のデスク

Zoomやオンラインの会議は、同僚とのつながりを保ちながら、仕事を終らせるのに役立ちますが、「Zoom疲れ」になることもあります。この問題に対する解決法はこちらです。

  • できるだけ事前にオンライン会議の予定を決めるようにしましょう。予期せぬ通話につかまらないようにすることができますし、会議に対して心の準備をすることもできます。
  • Zoom会議やビデオ通話で集中が途切れてしまう人は、遠慮せず相手に別の時間にできないか頼んでみましょう。
  • ビデオ通話をする時はヘッドセットやイヤホンを使いましょう。周囲のノイズを減らし、相手に声がきちんと聞こえるようにすると、会議や通話の無駄な時間を減らせます。
  • 時間差コミュニケーションを活用することで、集中力を削がれることなく、生産性を上げることができます。

4. 絶え間なく気が散ったり、邪魔が入ったりする

自宅は気が散る要素と邪魔が入ることだらけなので、そこを仕事場にするのはかなり大きなチャレンジです。

学校から帰ってきた子どもや吠えて回るペットの世話をしなければならなかったり、寝室や居間、ゲームの部屋が仕事場になっていたりします。この問題に対する解決法はこちらです。

  • 自分と家族の間で、話しかけていい時、邪魔していい時の基本的なルールを決めましょう
  • 気が散らずに仕事に集中できるような仕事場づくりが不可欠です。自宅の個室や、使っていないコーナーなどでもいいです。自宅を仕事場としてアレンジし直す方法、例えば写真や絵の額縁を飾る、デスク周りに観葉植物を置く、仕事や学業に関する賞状を掛けるなどを探しましょう。
  • 仕事場を整理整頓し、気が散る要素となるものは排除します。
  • Freedom」「RescueTime」「Forest」など、生産性向上ツールを活用しましょう。

5. 在宅勤務燃え尽き症候群になる

在宅勤務は間違いなく特権ではありますが、ストレスになることもあります。在宅勤務燃え尽き症候群とは、上記のこれまで述べてきた問題点が蓄積されたものです。

ずっと疲れや不安が拭えなかったり、やる気が出ないかったり、頭痛がしたり、睡眠障害が出たりします。この問題に対する解決法はこちらです。

  • 在宅勤務燃え尽き症候群から抜け出すには瞑想が効果的です。瞑想のやり方がわからない場合は、「Calm」「Insight Timer」「Headspace」など、デジタルのアプリを活用してもいいでしょう。
  • 仕事から離れた時は、趣味に没頭する
  • 毎日運動をするようにし、十分な睡眠を取る
  • プライベートや仕事の良いことに目を向けて、毎日感謝する。「Diarium」などのアプリを使って感謝することについて書き留めると、やる気が出たり、よりポジティブな頭で仕事に戻ることができる。

リモートワーク生活と生産性を向上させよう

同僚との交流など、仕事場でやっていて自宅では再現できないことを、懐かしく思うことは間違いなくあると思います。

しかし、リモートワークに慣れていても、何年もリモートワークをやっていても、何かしらリモートワーク生活を向上させられることはあります。

上記の解決法は、リモートワークでよくある問題に役立ち、リモートワーク生活をより楽しく充実したものにしてくれるはずです。


Source: Slack(1,2), Installation, Clockify, Memory, Freedom, Rescue Time, forest, Calm, Insight Timer, Headspace,Timo Partl

Original Article: 5 Reasons Why You Hate Working Remotely, and How to Make It Better by MakeUseOf