「職場で過小評価されている」「サポートされていない」と感じて不満があるとき、あなたならどうしますか?

怒りにまかせてあちこち別の会社に応募するのも手です。履歴書の送り先はどこであっても気にしません。今の職場で感じている怒りを何かにぶつけたい一心です。

しかし、就職活動を質より量で行なうとリスクを伴います。なぜ今「怒りにまかせた応募」が流行っているのでしょう? その代わりにすべきことは何なのでしょうか?

「怒りにまかせた応募」とは?

昨年の 「静かな退職quiet quitting:職場で解雇されない程度に最低限の仕事しかしない働き方)」と同じく、「怒りにまかせた応募(rage applying)」はTikTokで流行った言葉ですが、実は何ら新しいことではありません。

「静かな退職」も「怒りにまかせた応募」も、まさに言葉通りの意味。

「怒りにまかせた応募」とは、現在の仕事の状況に不満があるため、新しい仕事にやみくもに応募するという意味です。この言葉が流行するということは、多くの労働者が今、不安を感じているという現実を反映しています。

実際に今の仕事を辞めるつもりがなくても、怒りにまかせて他社に応募すると、不満を解消するために行動したことになります。少なくとも、今の仕事で無力感を感じているときには、静かな復讐行為になります。

「怒りにまかせた応募」のリスク

しかし、怒りにまかせて応募すると、応募先の企業について調べたり、時間をかけて応募書類を注意深く作成できていない可能性があります。募集要項に応じた履歴書や説得力のある職務経歴書を作成できていないかもしれません。

そのため、本当に結果を出したいなら、これは望ましいやり方ではありません。

このような怒りにまかせた応募をたくさんしても、良い結果につながる可能性は低くなり、本命の仕事につけなかったり、応募先から返事が来なかったりして、ますます不満が募ってしまうかもしれません

あるいは、不満を感じながら就職してしまい、怒りの連鎖から逃れられないかもしれません。

怒りは戦略的に活用せよ

怒りにまかせた応募は、その場は気分が良いかもしれませんが、長い目で見ると怒りを抑えて、求人には慎重に応募したいものです。

もし、あなたが「静かな解雇(社員にとって居づらい環境をつくり出し、社員が自ら辞めるように仕向けること)」や「成長の阻害」によって瀬戸際に追いやられているのなら、自分の感情を観察してください

そして、自分のこの怒りは、今の仕事から離れる時期が来たというシグナルだと認識しましょう。

そうすれば、怒りを思慮深く利用して、自分のニーズに合った仕事を見つけることができるはずです。

Source: TikTok