常時1.2%の高還元率を誇る「リクルートカード」。発行元のリクルートが提供するサービスと組み合わせると、さらに還元率が高くなるお得度満載の一枚です。
魅力はそれだけにとどまらず、年会費無料、海外・国内の旅行傷害保険が付帯しているなど、さまざまなメリットがあります。
しかし、一部口コミでは「ダサい」「おすすめしない」などの声があり、実際の評判が気になる方もいるでしょう。
今回は、リクルートカードのリアルな口コミ評判からわかるメリット・デメリット、どんな人におすすめなのかなどを徹底解説していきます。
年会費 | 本会員:無料 |
ポイント還元率 | 1.2%〜 |
ポイント有効期限 | 最後に共通ポイントを付与された月の12ヵ月後の月の月末まで |
追加カード | 家族カード、ETCカード |
国際ブランド | Visa、Mastercard、JCB |
ポイント名 | リクルートポイント |
電子マネー・スマホ決済 | Apple Pay、Google Pay、QUICPay、楽天Edy、モバイルSuica、SMART ICOCA、nanaco |
申し込み対象 | 18歳以上(高校生を除く) |
ナンバーレス | 未対応 |
旅行傷害保険 | 海外旅行傷害保険:最高2,000万円 |
空港ラウンジ | - |
移行可能なマイル | JAL(Pontaポイントを経由) |
リクルートカードのデメリット|ダサい・評判悪いは本当?
リクルートカードの主なデメリットは、以下の3つです。
- ポイント還元率が改悪した
- デザインの選択肢がない
- ETC発行に手数料がかかる
ポイント還元率が改悪した
2022年2月16日(水)より、リクルートカード(JCB)の電子マネーへのポイント還元率が0.75%へ引き下げられ、その魅力が半減しています。
これまでリクルートカード(JCB)は、nanacoやSuica、楽天Edyなどへのチャージでも1.2%の還元がありました。
しかも、nanacoと楽天Edyは、加盟店利用で独自ポイントも貯まるため、リクルートカードの還元率1.2%と加盟店分0.5%=合計1.7%のポイント2重取りが可能というお得さが大きなメリットでした。
この改変によりJCBカードからの電子マネーチャージは、お得とはいえません。ただし、VisaやMastercardなら電子マネーへのチャージ還元率は1.2%のままです。
電子マネーへの相性を考えるなら、国際ブランドの選び方に注意しましょう。
ちなみに、2020年の時点でnanacoへチャージできるクレジットカードがセブンカード・プラスのみとなったこともデメリットに。
2020年3月以前にnanacoへのチャージで登録したクレジットカード以外は、新規で紐付けすることができなくなっています。
デザインの選択肢がない
券面デザインがスタイリッシュなリクルートカードですが、カラーはシルバーのみ、1種類しかありません。
選択肢がないため、キャラクターなど可愛いデザインを選びたい方には「シンプルすぎて物足りない」と感じることもあるでしょう。
デザインは人それぞれ好みがありますので、一概に「カッコいい」「ダサい」と判断することはできませんが、主張が強くないクールなデザインは、会計時もスマートと評判です。
ポイント還元率が常時1.2%はかなりお得ですから、デザインだけで持たない判断をするのは機会損失につながる可能性も。
どうしても「好みじゃない」などデザインが懸念材料となる方は、Apple Payなどに紐付けして、カードレスで会計するのも選択肢の一つです。
ETC発行に手数料がかかる
リクルートカード(Mastercard / Visa)は、ETCカード発行時に、手数料として1,000円(税別)かかります。
年会費は無料ですが、発行時の手数料が気になる方には、リクルートカードの国際ブランドをJCBにしましょう。JCBなら、年会費無料、手数料なしで発行可能です。
発行手数料は、初回契約時のみ必要です。その後は、更新料などもかかりません。しかも、高速道路の利用でも1.2%のポイント還元があります。他社のETCカードより還元率が高いため、普段から高速をよく利用する方にはお得。
年会費無料で高還元率を望むなら、必要経費として考えるのもアリでしょう。
リクルートカードにはゴールドカードがない!
クレジットカードは、利用額や状況に応じて、一般カードから上位カードへのインビテーションがあるケースも少なくありません。
このインビテーションを利用すれば、ゴールドカードやプラチナカードの年会費が無料または安くなるなど、優遇特典を得られます。
しかし残念ながら、リクルートカードにはゴールドカードの発行がありませんので、上位カードへのインビテーションを狙う方は、注意が必要です。
ちなみにリクルートカードには、年会費2,200円(税込)で還元率2%のリクルートカードプラスが存在していましたが、2016年に新規受付を終了しています。
現在発行のリクルートカードは、年会費無料の1種類となります。
リクルートカードはデメリットが多く「おすすめしない」は嘘!魅力的な4つのメリット
続いて、リクルートカードのメリットを見ていきましょう。
- 年会費無料で常時1.2%と高還元率
- リクルートサービスと相性抜群
- 貯まったポイントの使い道が豊富
- 海外・国内の旅行傷害保険が付帯
年会費無料で常時1.2%と高還元率
リクルートカード最大の魅力といえば、年会費無料で常時1.2%の高還元率。特定の店舗だけではなく、どこで誰が使っても100円につき1.2%貯まるのは、業界の中でも最高水準です。
普段の買い物から家賃などの固定費、旅行やレジャーなどさまざまな場面でポイントがザクザク貯まります。もちろん、公共料金の支払いなどでも還元率が下がることはなく、1.2%還元をキープ。
しかも利用ごとではなく、月の利用額合計に対しポイント還元されるため、100円未満の利用額でも切り捨てとはなりません。利用した額に対して、もれなくポイントを貯められます。
リクルートサービスと相性抜群
リクルートグループは、旅の予約に便利な「じゃらん」やグルメ・美容の予約に使える「ホットペッパー」、ファッションから日用雑貨まで豊富な品揃えが嬉しい「ボンパレモール」など、数多くのサービスを提供しています。
リクルートカードを同サービスで利用すると、2%〜4.2%のポイントが上乗せされる特典付き。
ホットペッパーグルメなら予約人数×50ポイントが貯まるので、幹事の方にもおすすめです。
貯まったポイントの使い道が豊富
せっかくクレジットカードでポイントを貯めても、使い道に困るようでは意味がありません。その点リクルートカードなら、貯まったリクルートポイントをPontaポイントやdポイントに相互交換可能です。
ポイント還元率が1.2%と高い上に、他社の共通ポイントを交換できるので使い道も豊富。Pontaポイントやdポイントは加盟店も多く便利に使えます。
普段の買い物はもちろん、ホットペッパービューティーやじゃらんの予約で使ってもお得です。
海外・国内の旅行傷害保険が付帯
年会費無料のリクルートカードには、海外・国内の旅行傷害保険が付帯されています(利用付帯)。海外旅行なら最高2,000万円、国内旅行なら最高1,000万円まで補償されます。
旅行代金を同カードで支払うことが条件ですが、コストをかけずいざという時に必要な補償を受けられるので、コスパが高いカードと言えるでしょう。
リクルートカードはJCBとVisaどっちがおすすめ?
リクルートカードの国際ブランドは、JCB・Visa・Mastercardの3つから選択できます。しかし、JCBとVisa・Mastercardは、チャージできる電子マネーやETCカードの発行手数料が異なります。
どちらを選ぶか迷う方は、以下の表を参考に比較検討してみてください。
JCB | Visa / Mastercard | |
年会費 | 無料 | 無料 |
基本還元率 | 1.2% | 1.2% |
家族カード年会費 | 無料 | 無料 |
ETC発行手数料 | 無料 | 1,000円(税別) |
ETCカード年会費 | 無料 | 無料 |
カード発行会社 | JCBカード | 三菱UFJニコス株式会社 |
タッチ決済 | 対応 | - |
電子マネー | モバイルSuica | 楽天Edy、モバイルSuica、SMART ICOCA |
旅行傷害保険 | 海外:最高2,000万円 | 海外:最高2,000万円 |
JCBかVisa、どっちを選ぶかは、ライフスタイルによって異なります。例えば、タッチ決済を利用したい場合はJCB、楽天Edyへチャージして使いたい方は、Visaがおすすめ。
海外旅行によく行く方は、海外でも加盟店が多いVisaが最適です。
また、電子マネーへのチャージが目的の方は、JCBを選ぶと還元率が1.2%から0.75%に下がってしまうので要注意。
どちらの国際ブランドもメリット・デメリットがありますので、より自分のニーズを満たせる方を選ぶといいでしょう。リクルートカードは、JCBとVisaを2枚持ちすることも可能です。
リクルートカードがおすすめなのはこんな人
リクルートカードは、以下のような人におすすめです。
- 初めてクレジットカードを作る学生や社会人
- 年会費無料でコストをかけずにたくさんポイントを貯めたい
- 難しいことは考えず効率的にポイントを貯めたい
- Pontaポイントやdポイントを貯めている
- ゴールドカードへのインビテーションが必要ない
- じゃらんやホットペッパーなどリクルートサービスをよく利用する
年会費無料のリクルートカードは、常時1.2%還元なので難しいことを考えず、誰がどこで利用しても高還元率でポイントを貯められます。初めてクレジットカードを作る方のファーストカードにおすすめ。
Pontaポイントやdポイントを日常使いしている方なら、貯まったポイントを効率よく消費できるでしょう。
また、じゃらんやホットペッパービューティーのポイントアップを活用して、美容や旅行をよりお得に予約することも可能。リクルート系のサービスを利用している方なら、ポイントがザクザク貯まります。
リクルートカードが合わない人におすすめのカード3選
ここまでの解説で「リクルートカードはちょっと合わないかも」と感じた方には、以下のカードがおすすめです。
- 三井住友カード ゴールド(NL):コスパのいいゴールドカードが欲しい方に
- 楽天カード:楽天ユーザーなら必須
- エポスカード:インビテーションでゴールドカードが年会費無料に
三井住友カード ゴールド(NL):還元率が高くコスパのいいゴールドカード
年会費が税込5,500円とコスパの良さが魅力の「三井住友カードゴールド(NL)」。対象のコンビニ・飲食店でスマホのタッチ決済をすると、ポイント最大7%が還元されます(※)。
コンビニやファストフード、ファミレス利用が多い方は、普段使いするだけでお得にポイントを貯められます。
対象のコンビニ・飲食店
- セイコーマート
- セブン-イレブン
- ミニストップ
- ローソン
- マクドナルド
- モスバーガー
- サイゼリヤ
- ガスト
- バーミヤン
- しゃぶ葉
- ジョナサン
- 夢庵
- はま寿司
など
さらに、年間利用額が100万円を超えると、10,000ポイントが還元される特典付き。その上、次年度以降の年会費が永年無料になるお得ぶりです。
もちろんゴールドカードの特典として空港ラウンジは無料、ゴールドデスクも利用できます。コスパのいいゴールドカードをお探しの方に、おすすめできます。
年会費 | 本会員:税込5,500円(※1) |
ポイント還元率 | 0.5%~(※2.3.4.5.6) |
ポイント有効期限 | 獲得月より3年間(36ヵ月) |
追加カード | ETCカード、家族カード、バーチャルカード |
国際ブランド | Visa、Mastercard® |
ポイント名 | Vポイント |
電子マネー | 三井住友カードiD(専用)、Apple Pay、Google Pay、三井住友カードWAON、PiTaPaカード |
申し込み対象 | 学生を除く満18歳以上の申込者本人に安定継続収入のある方 |
ナンバーレス | 対応 |
海外旅行傷害保険 | 旅行傷害保険(国内外):最高2,000万円(利用付帯) |
空港ラウンジ | 無料(※7) |
移行可能なマイル | ANA |
入会キャンペーン | - |
※1:年間100万円の利用で翌年以降の年会費が永年無料になります。年間100万円利用の対象取引や算定期間等の実際の適用条件などの詳細は、三井住友カードのホームページを必ずご確認ください。
※2:対象のコンビニ・飲食店でのスマホのVisaのタッチ決済・MastercardRタッチ決済でポイント最大7%還元。
※3:商業施設内の店舗など、一部ポイント加算の対象とならない店舗があります。
※4:iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外です。
※5:一定金額(原則1万円)を超えると、タッチ決済でなく、決済端末にカードを挿しお支払いただく場合がございます。その場合のお支払い分は、タッチ決済分のポイント還元の対象となりませんので、ご了承ください。上記、タッチ決済とならない金額の上限は、ご利用される店舗によって異なる場合がございます。
※6:ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります。
※7:国内主要空港およびハワイの空港ラウンジ
楽天カード:楽天ユーザーなら必須
楽天経済圏を利用する方には必須の「楽天カード」。楽天市場での買い物や楽天トラベルでの予約でポイント+2倍が還元されます。
さらに楽天証券での投資信託では、楽天カードから月10万円まで積立可能。年率0.4%(税込)以上のファンドなら、決済額の1%の楽天ポイントが貯まります(※年率0.4%(税込)未満のファンドの場合、決済額の0.5%)
貯まったポイントは、楽天サービスのほか、楽天Edyや楽天ペイを使って街の加盟店で利用可能。楽天ポイントの加盟店数は日々増加していますので、貯まったポイントの使い道に困ることはないでしょう。
年会費 | 本会員:永年無料 |
ポイント還元率 | 1.00%~(※1) |
ポイント有効期限 | 最後にポイントを獲得した月を含めた1年間 |
追加カード | ETCカード、家族カード |
国際ブランド | Visa、Mastercard、JCB、 American Express |
ポイント名 | 楽天ポイント |
電子マネー・スマホ決済 | 楽天Edy、Apple Pay、Google Pay、楽天ペイ |
申し込み対象 | 高校生を除く18歳以上 |
ナンバーレス | 対応 |
旅行傷害保険 | 海外旅行傷害保険:最高2,000万円 |
空港ラウンジ | - |
移行可能なマイル | ANA |
※一部ポイント還元の対象外となる場合がございます。
>> 楽天カードの詳細はこちら
エポスカード:インビテーションでゴールドカードが年会費無料に
入会金・年会費無料「エポスカード」は、居酒屋・カフェ、アミューズメント、スパなど約10,000店以上で割引やポイントアップを受けられる、豊富な特典が魅力。
マルイの買い物なら、年4回会員限定セールで10%オフになります。
基本還元率は0.5%と高くはありませんが、ポイントアップサイト(たまるマーケット)を利用すれば、Expediaで最大10倍、じゃらんnetで最大3倍などのポイントアップがあります。
海外旅行傷害保険は、年会費無料でありながら最高3,000万円まで(利用付帯)と手厚い内容です。
エポスカードの魅力はそれだけではなく、上位カードへのインビテーションを受けられる点もおすすめの理由。年間50万円以上、支払い遅延なく利用すれば、年会費無料でゴールドカードへランクアップできる可能性も。
コストをかけずゴールドカードを持ちたい方にぴったりのカードです。
年会費 | 本会員:永年無料 |
ポイント還元率 | 0.5%~ |
ポイント有効期限 | ポイント加算日から2年間 |
追加カード | ETCカード |
国際ブランド | Visa |
ポイント名 | エポスポイント |
電子マネー・スマホ決済 | Apple Pay、Google Pay、EPOS PAY、楽天Edy、PayPay、d払い、楽天ペイ、モバイルSuica |
申し込み対象 | 満18歳以上(高校生除く)で日本国内に居住されている方 |
ナンバーレス | 対応 |
旅行傷害保険 | 海外旅行傷害保険:最高3,000万円 |
空港ラウンジ | - |
移行可能なマイル | ANA、JAL |
まとめ
リクルートカードは、年会費無料で常時1.2%の高還元率が魅力のクレジットカード。リクルートサービスを積極的に活用すれば、還元率は最大4.2%までアップするのは大きなメリットです。
Pontaポイントやdポイントへの相互交換も可能なので、日々の買い物で貯まったポイントを消化できます。細かい条件やエントリーなしで効率よくポイントを貯めたい方には損のない一枚でしょう。
しかし、JCBを選んだ場合、電子マネーへのチャージ還元率が0.75%と低いので注意が必要です。
さらに、ゴールドカードへのインビテーションはなく、デザインの選択肢も一択であることも弱点です。とは言っても、VisaやMastercardを選べば、電子マネーへのチャージも1%の還元があります。
選ぶ国際ブランドによって、還元率やサービスが異なるため、自身のライフスタイルに合わせて選択すれば、大きなデメリットはないと言えるでしょう。
本記事で紹介した内容を参考に、リクルートカードをフル活用してお得な生活を楽しんでみてください。
*記事内容は、執筆時2024年4月のものです。最新情報は各カード会社の公式サイトをご確認ください。
*商品の購入やサービスの契約をすると、売上の一部が販売プラットフォームよりメディアジーンに還元されることがあります。
*本コンテンツはLifehacker Japanの責任において独自に制作しているものです。メーカーなどから商品・サービスの無償提供を受ける場合や、広告出稿をいただく場合がありますが、メーカーなどはコンテンツの表現やレビュー内容には一切関与していません。
*記事公開後も情報の更新に努めていますが、最新の情報とは異なる場合があります。