WBC優勝が完全にかき消した? なぜ道端ジェシカ逮捕は話題にならないのか

2023.03.23
 

侍ジャパンの3大会ぶり3度目の世界一で幕を閉じた第5回WBC。無傷の7連勝で世界を制した日本代表は「歴代最強チーム」と称され、国民の盛り上がりも過去最高レベルの大会だったといえるかもしれない。その裏で、ファッションモデルの道端ジェシカ容疑者(38)が合成麻薬MDMA所持の容疑で逮捕された。正直、「そういえばそうだった」という人もいるはずだ。著名人の逮捕劇の中では過去一レベルで盛り上がっていないのである。

数字を持っているのはジェシカの逮捕より……

3月20日、道端ジェシカがMDMA所持の容疑で警視庁に逮捕されたとの第一報が流れた。通常、芸能人の逮捕は大衆の大好物であり、マスコミ各社も一斉に報じる。現に、多くのメディアが道端に関する様々な情報を報じている。だが、翌21日はWBC準決勝、日本ーメキシコが行われるタイミングであり、世間の関心は完全にこちらに向いていた。

「通常、芸能人が薬関連で逮捕されるとしばらくはそのネタで持ちます。ネットに記事を上げればアクセス数が伸びるもんだから、各社どんなに薄いネタでも書きまくるんです。取材力のあるメディアの情報をもとに取材もせずに記事をあげても数字が取れる。濡れ手で粟ですね」

そう語るのは、某週刊誌の記者だ。

「だけど今回は違いました。道端が逮捕された後、編集長に『道端ジェシカ過去の奇行』みたいな企画を提案したら『今は野球やれ。大谷かヌートバーでいいよ』と言われた。道端関連のニュースは数字が取れない扱いってことです」

現に、3月21日の夜、文春オンラインが過去のスピード離婚について報じている(初出:週刊文春 2016年1月14日号)。通常、Yahoo!ニュースのコメント欄、通称ヤフコメはこういったネタに食いつき大盛り上がりするものだが、23日現在のコメント数は13。同日の朝に掲載した別の記事に関してはそこそこ賑わっているが、文中に本件とまったく関係ない大谷翔平の名を出したことへの批判コメントも見受けられる。あの文春も、大谷の力を借りないと厳しい……の判断があったのか。

沢尻の時は盛り上がった”キメセク”

今回、道端が所持していたMDMAは、服用することにより高揚感や多幸感を得られるとされている一方、乱用で精神錯乱状態に陥り、死に至るケースもあるものだ。一部では性行為の際に使用する人間もおり、キマッた状態で行為をすることを意味する”キメセク”は、普段の何十倍もの快楽を得られるそうだ。

「同じくMDMAやLSDを所持して逮捕された沢尻エリカの時は”キメセク”を繰り返していたなんてニュースが話題になりましたね。沢尻と道端は交友関係が近かったとの噂もありますし、今回もそういった話が出てくるかなと思っていたんですが、それもほとんどない。この話題性のなさはある意味、異常です」

やはり、侍ジャパンの活躍に熱狂した国民の目には入らなかったのだろうか。

ところが、そうでもない。WBCの話題に埋もれず、奮闘する人物がいた。

print
いま読まれてます

  • WBC優勝が完全にかき消した? なぜ道端ジェシカ逮捕は話題にならないのか
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け