ゾウがパンダの似顔絵描く アッと驚く誕生日プレゼントに「かわいすぎる」「グッズ化希望」

黒川 裕生 黒川 裕生

「妊活」のため、約1年2カ月間、神戸市立王子動物園で過ごした雌のアジアゾウ「みどり」が9月18日、“実家”である九州の宮崎市フェニックス自然動物園へ帰っていった。みどりは帰還の直前、王子動物園のジャイアントパンダ「タンタン」の似顔絵を鼻で制作。完成した味わい深いタッチの作品や、練習している様子などを同園がTwitterで紹介したところ、「どれも上手い」「かわいい」「グッズにしてほしい」などと反響を呼んだ。

みどりは2000年10月9日にタイで生まれ、05年7月にフェニックス自然動物園へ。王子動物園には18年7月に来園し、雄「マック」との間で繁殖を試みてきた。妊娠しているかどうかの結果は、11月末頃にわかるという。

フェニックス自然動物園によると、みどりは来日した当初からトレーニングによって筆を操るスキルを身につけていたといい、同園では毎年正月にみどりが「書き初め」を披露するのが恒例になっている。神戸から宮崎に帰る2日前の9月16日が、人気者タンタンの24歳の誕生日だったため、みどりは得意の絵をプレゼント。最高にキュートな作品と素敵な思い出を残し、カーフェリーで神戸を後にしたのだった。

愛らしい似顔絵の実物は現在、パンダ館の屋内展示場で見ることができる(掲示は23日までの予定)。Twitterでは、あまりにもかわいらしい絵にメロメロになる人が続出。同園の投稿には、グッズ化を要望する声や、みどりへの感謝を伝えるコメントが数多く寄せられている。

フェニックス自然動物園は「神戸の皆さん、長い間ありがとうございました。みどりは19日に無事、当園に到着し、今は餌も食べていつも通り元気に過ごしています。いつか、かわいい赤ちゃんの誕生を報告できればいいなと私たちも願っています」とコメント。ただ、似顔絵が注目されていることを伝えても、「え、そうですか。ありがたいことですが、みどりは毎年書き初めをしていますし、そんなにすごいことではないと思いますけど」と、あまりピンときていない様子だった。

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