軽自動車で日本一周したつわもの女性が話題 食事はすべて外食、毎日銭湯、車中泊で快適 経費は3カ月込々で100万円

渡辺 陽 渡辺 陽

「日本一周中止が話題ですが、1日1万円換算すれば軽自動車で日本一周出来ました。宿は基本車中泊、高速には乗らない、洗濯はまとめて1週間に1回、お風呂は銭湯、観光施設楽しんでその土地の美味しいもの食べる。ガソリン代食費観光費こみこみで、3ヶ月で約100万円でした。ご参考までに」とツイートしたのは、ごみづき@11/5 EFJB/L9OBオフさん(@02_3579mk)。

コンビニやコインランドリーがあちらこちらにあり、いくら便利な世の中になったとはいえ、これはなかなかできることではありません。女性である投稿者さんはなぜ日本一周を、しかも軽自動車の車中泊で実行したのでしょうか。お話を聞きました。

ーー日本一周しようと思われた理由は?

「大学生の頃に車を購入し、ドライブが好きになったからです。もともとインドアな人間で出不精だったのですが、車を手に入れてからは山や海や都会など、様々な所を車で走りました。日本一周はそんな時に漠然と頭に浮かんだ目標のひとつでした」

ーーどこを起点にどういうルートで周ったのでしょうか。

「神奈川県の湘南地区在住なので、江ノ島から出発しました。開始時期が9月中旬だった為、東北や北海道を先に回らないと雪で行けなくなる場所があると判断し、北上しました。国道4号線を主軸に北へ向かい、青森港から函館へフェリーで渡り、北海道を2週間かけて時計回りに周って函館へ戻り、青森へフェリーで渡りました」

ーー北から攻めたのですね。

「そこから日本海沿いに国道7号線を使って南下し、諸事情で一度家に戻ったあと、新潟県へ北上。
そのまま国道8号線を使って西へ向き、関西、中国地方を周り九州へ行き、反時計回りに九州を巡ったあと中国地方へ戻り、しまなみ海道を渡って四国を周り鳴門海峡を渡って再度関西へ。そして、そのまま太平洋沿いに東進し、回りきれていなかった千葉や茨城に行った後に家に帰りました。沖縄県には時間とお金の都合上、行けませんでした」

ーー軽自動車の車中泊は疲れませんでしたか。

「車は写真の軽を使いました。車の構造上、助手席をリクライニングさせると後部座席と繋がってベッドになるので、特に疲れはなく、快適な寝床になりました。寝る時は車中泊可能な道の駅を探して使っていました」

ーー車の旅ですが、なぜ高速道路を使わないと決めたのですか。

「やはり節約が1番の理由です。それ以外に、その土地の風景を見るのが好きだということもあります。高速道路だと景色に変わり映えがなく、寄り道もできないので基本的には使わなかったです。どうしても行きたい施設の閉店時間に間に合わせたいなどの理由で、2回ほど使いました」

ーーお風呂は毎日入れましたか。

「銭湯は毎日探しました。夕方頃から寝床(道の駅)を探しつつ、その道中でスーパー銭湯や、昔ながらの銭湯を探しました。日本は温泉大国だからなのか、比較的簡単にお風呂は見つかりましたし、観光で巡った温泉施設もたくさんあったので、困ることはなかったです」

ーー食事はどうされましたか。

「食事は全て外食です、自炊は一切しませんでした。道の駅を寝床にしていたので、朝は道の駅の直売所などでパンなどの軽食を買いました。あとは、その土地の名産品を買ったり、オススメのお店などを巡ったりしました」

ーー約100万円かかったそうですが、何に使いましたか。

「経費はガソリン代/食費/観光費/銭湯/コインランドリーの他に、フェリー代やわずかな高速料金、車のメンテナンス費(オイル交換など)、悪天候時は車中泊せずホテルに泊まったので、宿泊費も含まれています」

ーーお金と時間をかけて日本一周されたかいはありましたか。

「私の日本一周は少し特殊で、自分の車に絵を描きながら日本一周しました。各地の道の駅や商業施設の駐車場に停まっては、車に絵を描いていました。その度にたくさんの人に話しかけられ、応援してもらい、一期一会の出会いに勇気を頂いていました」

ーーモチベーションが高まりそうですね。

「良かったことは、たくさんの人からそうやって応援していただいたこと、それを経て日本一周前より元気になれたこと、素敵な景色や美味しいものを見て味わえたこと、大好きな自分の車に46都道府県踏破の箔がついて、最終的に日本一周の夢が叶ったことなど、私にとって100万円以上の価値がありました」

◇ ◇

最初は大好きな車で日本一周したいと思った投稿者さん。行く先々で人の温もりに触れ、日本各地の美しい景色を眺めたり食文化を楽しんだりして、愛車をパートナーに日本一周する夢を果たしました。その醍醐味は経験した人にしか分からないでしょう。皆さんも日本一周の旅にチャレンジしてみませんか。

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