電車に乗り損ね落ち込む乗客→駅員がかけた言葉がしびれる!「鉄道マンのプライド感じる」「カッコよすぎる」

金井 かおる 金井 かおる

 近畿日本鉄道(本社:大阪市天王寺区)の駅員さんがアクシデントで落ち込む乗客にかけた「ある言葉」がツイッター上で話題になっています。

駅員さんの言葉通りの展開に…

 投稿したのは現代美術作家の金子未弥さん。金子さんはこの日、三重から京都まで移動するため、近鉄電車の伊勢市駅へ向かいましたが、ホームを間違えてしまい、乗るはずだった特急電車に乗り損ねました。

 駅員さんに事情を説明し、次の電車を手配してもらいましたが、その電車は「お高い電車」。ミスと余分な出費で落ち込む金子さんに対し、応対してくれた駅員さんはやさしく言葉をかけました。

 「1050円プラスの価値ある素晴らしい電車であることを私が保証します。楽しんできてください」

 車両に乗り込んだ金子さんの目に飛び込んできたのは、マッサージチェアのような豪華な座席。金子さんは思わずつぶやきました。「素敵なおっちゃん、ありがとう。まじ最高」

 一連の出来事を自身のツイッターアカウント(@xxiya)に写真付きで投稿すると、瞬く間に拡散。投稿を読んだユーザーからは「ステキな駅員さん」「鉄道マンのプライドを感じます」「駅員さんグッジョブですね」「駅員さんナイス」「カッコよすぎる」「1050円以上の価値ですね」「いい話」「さすが近鉄」「しまかぜは本当に最高です」「いつか乗ってみたい」などの反応が寄せられました。

「近いうちにきちんとお礼を伝えたい」

 金子さんに話を聞きました。

──駅員さんのひと言にしびれました。

「ホームを間違えたときは気持ちが沈んでいたのですが、駅員さんの言葉で帰路がほんとにすばらしい時間になりました。また近いうちに伊勢に行くので、その際は近鉄側の改札口に行ってきちんとお礼を伝えたいと思います。会えたらいいな」

──豪華なシート。座り心地はいかがでしたか。

「体が沈むくらいふかふかでした。ちょうど夕焼けに移り変わる時間だったので、大きな車窓からその風景をたっぷり2時間満喫しました。いただいた『しまかぜ』の記念乗車証は、車内で読んでいた本のしおりに使っています」

──投稿が大変注目されています。

「こんなにも多くの方に共感していただけてうれしく思っております。(日本各地で作品を作り発表する現代美術作家という)仕事柄、電車で移動する機会が多く、毎回すてきな駅員さんにお会いしています。今回は偶然にも多くの方にツイッターで知っていたくことになりましたが、きっと誰にも知られていない、たくさんのすてきな駅員さんとの出会いがあるのだろうと思います。それを楽しみに、これからも電車移動でいろんな場所に行きたいと思います。でも次は、ホーム間違えないように気をつけます」

近鉄担当者「自信を持っておすすめしました」

 金子さんが乗車したのは近鉄の観光特急「しまかぜ」のプレミアムシート。同社サイトには「3列配列で座席の前後間隔は125cmを確保したゆとりある設計。本革を使用したふんわりと柔らかいシートには、電動のリクライニング機能も完備」とあり、リラックスできる空間であることが伝わってきます。

 同社担当者にツイッターで話題になっていることを伝えると、次のようなコメントを寄せてくれました。

 「観光特急しまかぜは『乗ること自体が旅の目的となる列車』をコンセプトにした価値ある車両で、駅係員も伊勢志摩に観光でお越しになられたお客さまには、ぜひ乗車していただきたいという思いから自信を持っておすすめしました。 喜んでいただけてよかったです」(近鉄担当者)

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金子未弥さんInstagramアカウント(@kanekomiya)
金子未弥さんTwitterアカウント(@xxiya)
金子未弥さん公式webサイト「Miya Kaneko」

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