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コロナ禍で広がったリモートワークですが、「仕事の効率が落ちた」「コミュニケーションが難しい」「マネジメントをどうすればいいか」などの声もあり、リモートワークならではの課題も指摘されています。
しかし、リモートワーク導入で目覚ましい成長を遂げている企業もあります。その違いはどこにあるのでしょうか。
新型コロナウイルス感染予防対策から、急速にリモートワークを導入したこともあって、「生産性が上がらない」「どうにも成果が出ない」などの悩みを抱えている企業も多いようです。
そのため、リモートワークを導入してはみたものの、およそ3割の企業は、従来通り出社して業務をこなす働き方に戻したとも伝えられています。
しかし、感染予防対策だけではなく、ワークライフバランス重視や、多様な働き方を認める動きが加速し、就活生のおよそ6割がリモート勤務の制度があることを応募条件にしている各種調査の結果もあります。企業は今後リモートワーク導入に本格的に取り組まなければならないでしょう。
リモートワークという新しい働き方を導入するのであれば、仕事の効率やコミュニケーション、マネジメントなどの課題を解決しなければ、導入するメリットを享受することはできません。
では、そのメリットを得るためにはどうすべきでしょうか。そこで注目したいのが、マネジメント課題解決のためのメディアプラットホーム「識学総研」(株式会社識学)の安藤広大代表取締役社長が指摘している「5つの無駄」です。
5つの無駄とは、部下に対して行っている以下のことだといいます。
コロナ前のオフィスでは、業務に取り組む姿を見ながら、部下の仕事ぶりを評価することができました。それがリモートでは、その仕事ぶりは見えづらく、コミュニケーションも取りづらくなっています。上司としては、「ちゃんと仕事をしているか」と心配になり、つい監視ととられてしまう行為になってしまうのかもしれません。
しかし、監視する方もされる方も、実は、そのことがかなりのストレスにつながっていることが、各種調査でも明らかになっています。
また、世界的なソフトウェア開発会社の創業者・CEOの著書「リモートワークの達人」(ジェイソン・フリード&デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン/早川書房)でも、リモートワークがうまくいかない理由に「みんな同じ場所にいないと、その場でミーティングができない」「そばで見張っていないと、部下が仕事をしているかどうかわからない」を挙げています。
マネジメントとミーティングは、仕事には欠かせないものです。チームでテーブルを囲み活発な意見を交わすことは、新しいアイディアが生まれ、課題解決の大きな力になってきたことは、コロナ以前には当たり前に誰もが経験してきたことでしょう。
しかしその成功体験から、リモート下で1日に何度もミーティングを開いているようでは、部下もうんざりしてしまうのではないでしょうか。ミーティングに参加する目的意識も薄れ、積極的に参加して前向きな発言をしようという気が減少してしまうかもしれません。
これらの無駄を見直して、リモートワークのメリットを享受しましょう。
リモートワークで思うような成果を上げられないのは、旧態依然とした社内風土が色濃く残っているなど、企業や組織体質も影響しているようです。その代表的な企業風土が、上司が部下の仕事ぶりを見て評価をするというマネジメント手法です。
しかし、リモートワークとなれば仕事ぶりを細かくチェックすることはできません。確かに、評価ポイントの一つは“結果”ですが、リモートワークの条件下でも、その結果に結びつくプロセスも含めて正しく見極めたいものです。
リモートワークへ移行し、成果を上げていくことは、企業にとって極めて重要なことです。マネジメントのあり方や、無駄な会議をしていないかなどを見直し、リモートワークでも成果が上がるようにしていきたいものです。
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