北海道は雪像、鹿児島には砂像がある 姫路城やピサの斜塔…世界遺産テーマに精巧35基 37回目・吹上浜砂の祭典開幕、5日まで 南さつま市

「砂さんぽ〜世界の宝物を探しに行こう」をテーマにした砂像を楽しむ来場者=3日、南さつま市役所

 2024吹上浜砂の祭典(鹿児島県南さつま市、南日本新聞社など主催)が3日、同市で開幕した。テーマは「砂さんぽ~世界の宝物を探しに行こう」で、市役所、本町通り、麓地区の3エリアを中心に砂像35基を展示。初日から家族連れらが多数訪れ砂のアート巡りを楽しんだ。5日まで。入場無料。

 祭典は1987(昭和62)年に始まり37回目。街中では4回目で、市役所前には姫路城やインドのタージ・マハル、イタリアのピサの斜塔など世界遺産の建造物などをイメージした精巧な21基が並ぶ。

 同市出身の砂像プロデューサー茶圓勝彦さん(63)=鹿児島市=はアンコールワットを表現。「緻密さとダイナミックさが砂像の魅力。世界に誇る祭典で旅行気分を味わって」と話す。

 鹿屋市の笠野原小学校4年の森未來さんは家族4人で訪れ砂像作りや砂絵にも挑戦。「エディンバラ城がかっこよかった。砂で何でも作れてすごい」と感心していた。

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