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離婚の下準備 「不倫やDVの証拠」を費用かけてでも集めるべき理由

大切なのは状況証拠ではなく、言い逃れができない“確実な証拠”を集めること(イラスト/サヲリブラウン)

大切なのは状況証拠ではなく、言い逃れができない“確実な証拠”を集めること(イラスト/サヲリブラウン)

 コロナ禍で夫婦が共に過ごす時間が増え、離婚を考えるようになった人が増えているという。もし本気で離婚を考えているのなら、優位に成立させるためにも綿密な下準備が必要だ。夫婦でお互い納得したうえで離婚届を提出すると離婚が成立する(協議離婚)が、どちらか片方が合意してくれない、話し合いすらままならないなら、家庭裁判所に調停を申し立てることになる。そこでも合意に至らなければ、審判や訴訟となる。

 その際には、「配偶者に不貞な行為があったとき」「その他婚姻を継続し難い重要な理由」など、「法律上の離婚原因」にのっとった理由が必要だ。

不貞の決定的な証拠はホテルの出入り写真

 法律上の離婚原因には、それを示す証拠が必要になる。大切なのは、状況証拠ではなく、言い逃れができない“確実な証拠”を集めることだ。それはどんな証拠なのか。夫の不貞が原因で離婚を望む女性のケースについて、総合探偵社MR代表・岡田真弓さんが解説する。

「不貞が疑われる場合、夫のスマホに愛人との待ち合わせや、性行為をにおわせるやりとりがあっても、“言葉遊びだった”“実際には会っていない”などといくらでも言い逃れができますし、相手も特定しづらく、証拠としては弱い。夫と愛人の顔が写り、2人が宿泊施設などに入り、そして出てきた写真や滞在時間がわかる記録があれば、第三者が見ても認められやすい証拠となります」(岡田さん・以下同)

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