ベストセラー SUVであるティグアンがマイナーチェンジした。特に注目なのが「ティグアンR」。大パワーエンジンと先進の駆動系がもたらすその走りは、もはや「スーパー SUV」と呼べるものだ。(Motor Magazine2021年8月号より)

後輪の左右間のトルクを可変配分するRパフォーマンストルクベクタリング

フォルクスワーゲンの主力SUVモデルであるティグアン。現行モデルは2017年に登場し、2019年には90万台以上が生産されるなど欧州のベストセラーSUVだ。2021年5月12日には、フォルクス ワーゲン グループジャパンがマイナーチェンジを発表、パワートレーンの刷新、先進運転支援システム(ADAS)の採用などで進化を遂げた。

中でも注目を集めているのが高性能スポーツモデルとして新設定された「ティグアンR」だ。搭載された2.0 TSI直4ターボエンジンは、最高出力320psを発生する。最大トルクは420Nmで、それを2100rpmという低回転から絞り出す。

もうひとつの注目のデバイスがいわゆる「Rパフォーマンストルクベクタリング」を搭載した4モーションシステム。4WDシステムの進化版と言えるが、これまでは駆動力を前輪と後輪の間で可変配分するのみだったところを、新機能として後輪の左右間でも可変配分するシステムを取り入れた。

これはシチュエーションによって、片側のホイールに100%のトルクを配分することもできる。通常のデフで駆動力が伝わらなくなるような、過度なロールをした状態でもしっかりトラクションをかけつつ、なおかつ回頭性も確保しているのだ。

標準装着されるプログレッシグステアリグもこれを補完する。このシステムは、ハンドル操舵角に応じてギア比が変化する仕組みを持ち、ワインディングロードやサーキットでは、ギア比が高くなることで、ハンドリングがシャープとなる。逆に直進走行時などはギア比が低くなることで、直進安定性が高まる方向となる。

画像: リアビューは凄みを感じさせる類のものではないが、専用バンパー、リアディフューザー、そして「R」ロゴが存在を主張。

リアビューは凄みを感じさせる類のものではないが、専用バンパー、リアディフューザー、そして「R」ロゴが存在を主張。

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