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「るろうに剣心」史上もっともダークなOVA版も…完結編『The Beginning』で語られる“追憶編”とは

コラム

「るろうに剣心」史上もっともダークなOVA版も…完結編『The Beginning』で語られる“追憶編”とは

前作から7年ぶりとなる新作『るろうに剣心 最終章 The Final』が公開5週目の段階で29億円を稼ぎだすヒットを記録し、6月4日(金)にはシリーズの完結編となる『るろうに剣心 最終章 The Beginning』が公開と、大きな盛り上がりを見せている映画「るろうに剣心」シリーズ。

1作目からは実に9年を経て完結するこの2作で描かれるのが、原作で“人誅編”、“追憶編”と呼ばれる物語。ここではこれまでの実写映画3作を観ていないという人にもわかるように、このパートがどのような位置づけなのかを説明していきたい。

まずは、劇場版前3作を簡単におさらい!


剣心の大切な仲間たちが次々と襲われていき…(『るろうに剣心 最終章 The Final』)
剣心の大切な仲間たちが次々と襲われていき…(『るろうに剣心 最終章 The Final』)[c]和月伸宏/集英社 [c]2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」製作委員会

和月伸宏によるコミック「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」を原作とする映画「るろうに剣心」シリーズ。幕末の京都で伝説の人斬り抜刀斎として暗躍した過去と決別すべく、明治の時代では不殺(ころさず)を誓い流浪人として全国を旅していた主人公の緋村剣心(佐藤健)が、神谷薫(武井咲)ら新たな仲間たちとの出会いや、動乱の時代を生きたかつての宿敵たちとの戦いを通じ、過去の罪への答えと新たな時代での生き方を模索していくストーリー。

薫ら新たな仲間と出会った剣心が、阿片の密売による騒動と人斬り抜刀斎の名を騙る悪漢による辻斬り事件に立ち向かっていく姿が描かれた1作目は、弱き人を守るために剣を振るう剣心のスタンスを見せた名刺代わり的なもの。

続く2作連続公開となった『〜京都大火編』、『伝説の最期編』では、剣心と同様に維新派お抱えの影の人斬りとして幕末に暗躍するも、裏切られた過去を持ち政府の転覆を謀る最強の宿敵、志々雄真実(藤原竜也)やその仲間との死闘が繰り広げられ、さらに剣心の師匠である比古清十郎(福山雅治)との関係にも踏み込んでいった。

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