カンテレの新情報生番組『2時45分からはスローでイージーなルーティーンで』(毎週月~金曜14:45~ ※関西ローカル)の木曜MCを担当するお笑い芸人のゆりやんレトリィバァ。今やどんな番組でもその場の空気をさらい、存在感を放つプレイヤーだが、意外にもかつては「新しい環境になじみにくかったんです」という。

その苦手を克服できたきっかけは何だったのか。今回の新番組の生放送を終えての感想や、SNSの中傷への向き合い方、そしてアメリカ進出の夢なども含め、話を聞いた――。

  • 『2時45分からはスローでイージーなルーティーンで』木曜MCのゆりやんレトリィバァ

    『2時45分からはスローでイージーなルーティーンで』木曜MCのゆりやんレトリィバァ

■初回の生放送は「めっちゃ楽でした(笑)」

生放送の本番を終えたゆりやんは「まさか、こんな歯1本の人間がMCさせていただけるとは…」と、口から前歯を1本だけ見せてその場を和ませながら、「(川島)壮雄(アナウンサー)さんとゲストの高橋みなみさんが、スローでイージーな空間を作っていただいて、MCというよりはただただ楽しく一緒に見さしてもらってたという感じでした。ありがたいです」と感想をコメント。

放送終了後、スタッフから「全部のコーナーをオンタイムで終わることができました」と感謝されたそうだが、「私はただ見たこと言って、聞いかれたことに応えてというだけだったので、めっちゃ楽でした(笑)」と言いつつ、「生放送ということで、常に危険と隣り合わせなので、言葉のミスとか気をつけました。私なんて様々な問題を起こしかねないので(笑)」と緊張感もあったようだ。

初めての情報番組MCという今回のオファーには「責任は取れないというふうに思いました」と構えたそうだが、「子供の頃からこのくらいの時間でカンテレさんでやられてた生放送と言えば、『2時ドキッ!』『2時ワクッ!』がもう大好きで! 電話でいち早くつながった人にプレゼントが当たるというコーナーがあって、とにかく当てたくて急いで学校から帰って電話をかけるというのをやっていたので、そういう思い出の時間帯で生放送で出させていただけるというのが、非常に感慨深くありがたい話です」と喜びをあらわに。

本番前日には、養成所時代から目をかけてくれ、「私の“生みの親”なんです」というザ・プラン9のヤナギブソンから、激励のメッセージがあったそうで、「『ツッコミが必要なときはいつでもスタンバっときます』と言ってくれたんです。その言葉から『いつ何があっても心の準備をしときなさい』っていうギブソンさんのアドバイスを汲み取りました」と胸に刻んだ。

生放送の緊張感や責任感も「スリリングな部分を楽しみたい」とプラスに捉えた上で、「『これは一体何なんだ!?』とみんなが目を疑うようなシーンがもっと増えていけば楽しいなと思います」と、今後の展望に意欲を示した。

  • 川島壮雄アナ(左)とゆりやんレトリィバァ

■SNSの中傷ネタにR-1優勝「いらんこと書いてくれたおかげ」

番組では、生放送中の視聴者のTwitterのつぶやきが画面に表示されるが、「どういう反応を頂いているのかがリアルに生で見えるので、うれしいですね」と好感触。自分が出た番組の放送後には、「めっちゃエゴサしてます(笑)」という。

中には心無い中傷ツイートもあるが、「いらんこと書いてくれたおかげで、そう言う人たちに銃口突きつけるネタで『R-1』で500万頂いたんで(笑)」と芸に昇華。

「『R-1』が終わってからエゴサしたら、『ゆりやんのこと本当に嫌いだったら、もう何も言わないほうがいいよ。どうせ何言ってもネタにされるだけだから』って書いてたんですよ。私には復讐の仕方があるので、何を書いてくれても大丈夫です(笑)」と無敵っぷりを見せつつ、「もちろん、応援してくれるありがたいお言葉も吸収していきたいです」と願った。