さまざまなメーカーやオーディオブランドから毎月のように新製品が登場している、左右をつなぐケーブルすらなくした「完全ワイヤレスイヤホン」。なかでも、周囲の騒音を抑えて音楽などを聴きやすくしてくれるノイズキャンセリング(NC)機能を備えた機種が注目を集めています。

  • ノイキャン完全ワイヤレス注目12機種、使い勝手を一気にチェック

    ノイキャン完全ワイヤレス注目12機種、使い勝手を一気にチェック

完全ワイヤレスは、今では低価格帯から高価格な機種まで「どれを買えばいいんだろう?」と迷うほどに種類が増え、玉石混交の度合いも激しくなっていますが、それはNC機能を搭載した製品にも言えること。ついつい価格を重視しがちですが、NC機能は音質や使い勝手にも直結するため、後で後悔しない製品選びをしたいもの。

そこで今回は、NC機能を備え、さらに専用アプリなどと連携して使い勝手も高めている完全ワイヤレスイヤホン12機種を、定番機種から比較的新しい製品までピックアップ。NCの効き具合や、スマホと組み合わせたときの操作感を一挙に紹介していきます。

ノイキャン完全ワイヤレスイヤホンの特徴

今、主流の完全ワイヤレスイヤホンは、基本的にはカナル型とも呼ばれる耳栓状のデザインを採用していて、耳穴に入れるだけでもある程度は外の音をシャットアウトできます(一部のオープン型をのぞく)。イヤホン自体の形状やイヤーピースを工夫して遮音性を高めるのは、パッシブ方式のNCとも言えます。

しかし、たとえば電車の風切り音やエアコンなどの空調機器から出ているノイズなど特定の騒音を抑えるのは、耳栓型のデザインだけでは困難。こういった耳ざわりな騒音を抑えるには、外の音をイヤホン内蔵マイクで取り込み、逆位相の音を当てて打ち消すアクティブNCが必須です。

特にコロナ禍において電車やバス、オフィスや店内など、いたるところで換気を強化しているので、耳に付く騒音をしっかり抑えて音楽を楽しめる製品が欲しい人は多いのではないでしょうか。

基本的なことではありますが、アクティブタイプのNC機能には、イヤホンの外側のマイクで騒音を集めて打ち消すフィードフォワード方式と、内側のマイクで集音するフィードバック方式に大きく分けられ、さらに両方の良いトコロを組み合わせてNC効果を高めたハイブリッドタイプもあります。

もちろん、完全に外の音をシャットアウトしてしまうと電車のアナウンスなどが聞こえなくなくて困るシチュエーションもあるので、NCとは逆に外の音を取り込み、イヤホンを耳から外さずに聞き取る機能も備えているのが一般的です(外音取り込みやアンビエントモードなどの名称で備えていることが多い)。

また、人の耳はサイズや形が千差万別で、NCの効果の感じ方もさまざま。ただ騒音を抑え込めば良いというものではなく、周囲の状況や自分の耳にあわせてNCの効果などを切り替えられると便利です。ワンクラス上のイヤホンでは、専用のスマホアプリを用意することでこうしたニーズに応えており、そのアプリの使い勝手なども大事になってきます。

今回はそうした点をふまえて、2020年に発売されたNC完全ワイヤレスイヤホンの中から注目の12機種をピックアップ。実機を使って使い勝手を試しつつ、最新情報も付記しました。皆様の製品選びの一助となれば幸いです。

  • Apple「AirPods Pro」
  • オーディオテクニカ「ATH-ANC300TW」
  • ボーズ「Bose QuietComfort Earbuds」
  • Jabra「Elite 85t」/「Elite 75t」
  • NUARL「N10 Pro」
  • パナソニック「RZ-S50W」/テクニクス「EAH-AZ70W」
  • RHA「TrueControl ANC」
  • ゼンハイザー「MOMENTUM True Wireless 2」
  • ソニー「WF-1000XM3」/「WF-SP800N」