十八親和銀行が4連覇 国スポ軟式野球 長崎県代表選考会 8月の九州ブロック大会へ

【長崎サニクリーン-十八親和銀行】粘り強い投球で1失点完投した十八親和銀行の先発森内=県営ビッグNスタジアム

 軟式野球の第78回国民スポーツ大会(佐賀国スポ)県代表選考会は27日、長崎市の県営ビッグNスタジアムで行われ、十八親和銀行がリーグ戦2戦全勝で4連覇を達成した。十八親和銀行は5枠の本大会出場権を懸けた九州ブロック大会(8月17、18日・宮崎)に出場する。
 県連盟Aクラスの2チームと予選を突破してきた大村市役所が出場。リーグ戦で競った。
 1勝同士の対戦となった最終戦の長崎サニクリーン-十八親和銀行は、十八親和銀行が三回1死から、有田が右越え三塁打で出塁。続く八戸の二ゴロの間に生還して1点を先制した。長崎サニクリーンも五回、新屋の四球と奥田の右前打で1死一、三塁と好機を広げ、西のたたきつけた投ゴロの間に新屋が同点のホームを踏んだ。
 以降も十八親和銀行の森内、長崎サニクリーンの東山の両先発による投手戦が続いた中、十八親和銀行が七回2死二塁から、高井の左前打で1点追加。これが決勝点となり、十八親和銀行が2-1で競り勝った。

◎持ち味の守備力発揮

 持ち味のバッテリーを中心にした守備力を発揮してV4を達成した十八親和銀行。北田監督は「選手たちが粘り強く戦ってくれた。相手のミスではなく、自分たちの力で勝利を手繰り寄せたところに成長を感じた」と納得の表情で試合を振り返った。
 最終戦は五回に1-1の同点に追いつかれ、流れが長崎サニクリーンに傾きかけた中、磨いてきた守りでそれを食い止めた。七回無死一塁からの相手の送りバントを、投手の森内が好フィールディングで二塁封殺。続いて捕手高坂が二盗を阻止した。この好守で流れを引き戻すと、その裏に高井が左前へ決勝タイムリー。先発の左腕森内は最速136キロの直球を生かして1失点完投した。
 主将も務める森内は「無死一塁、1死一塁の場面の練習は、冗談抜きでそれだけを丸1日やってきたこともある。だから、迷わずに二塁に投げられた。いろんな方から応援してもらっているので、今後もしっかり期待に応えたい」と意気込んでいた。

優勝した十八親和銀行

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