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「情けない」県議からは不満も 谷川弥一氏辞職に伴う長崎3区補選 自民党候補者擁立せず《長崎》 

2024年4月2日 19:55
「情けない」県議からは不満も 谷川弥一氏辞職に伴う長崎3区補選 自民党候補者擁立せず《長崎》 

今月28日に投開票が行われる 衆院長崎3区の補欠選挙について自民党は、2日「候補者の擁立を見送る」ことを決定しました。

国政選挙で、自民党が県内の選挙区に候補者を擁立しないのは、結党以来初めてだということです。

(自民党 茂木 敏充幹事長)
「地域の地元の事情なども総合的に勘案して、今回、長崎3区については候補者の擁立を見送ることにした」

谷川弥一氏の辞職に伴い行われる衆院長崎3区補欠選挙について、自民党本部は、2日午前、茂木幹事長、小渕選挙対策委員長、古賀県連会長らによる協議を行いました。

県連内には「候補者を擁立すべき」との声も根強くありましたが、協議では独自候補の擁立を「見送る」ことを決定したということです。

(古賀友一郎 県連会長)
「(茂木幹事長からは)、苦渋の決断ということで見送りの話があったと承知している。判断を厳粛に受け止めたいと思う」

茂木幹事長は、自民党派閥の政治資金を巡る問題に加え、小選挙区の区割りの改定で次期衆院選から県内の選挙区数が減ることも総合的に勘案した、と説明しました。

告示日が2週間後に迫る中での「擁立見送り」の決定。

3区補選は不戦敗となります。

(古賀友一郎 県連会長)
「我々県連の中には、主戦論と一方の慎重論が両方あると、これまでも党本部には伝えてきた。今、我が党が置かれてる状況は、信頼の回復という大きなテーマがございますので、そういった意味合いが大きいかなと思う」

県選挙管理委員会によりますと、自民党が補欠選挙も含めた国政選挙で、県内の選挙区に候補者を擁立しないのは、結党の1955年以来、初めてだということです。

県連は、この結果を3日にも、県議団に報告するとしています。

自民党のベテラン県議は、NIBの取材に対し「県議団と国会議員団の間で意見の相違があったと思う」と不満を漏らしました。

その上で「国に対して物を言うべき地方の代表を選ぶ機会に、地元から誰も出さないのは情けない話だ」と語り、今後の選挙への影響に懸念を示しました。

今月16日に告示、28日に投開票が行われる今回の補欠選挙には、これまでに立憲民主党の山田 勝彦氏と日本維新の会の井上 翔一朗氏が立候補を表明しています。

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