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200店舗閉店の「サブウェイ」と好調な「サイゼリヤ」、なにが違う?

 かつては隆盛を極めていたのに、いつの間にか見かけなくなってしまった”絶滅危惧”チェーン店。すっかり街から消えてしまった懐かしのあの店はいまどうなっているのか? 店舗が減っても生き残り続けている底力を探る。

外食チェーンは「冬の時代」。土俵際での生き残り戦術とは?

 今年1月、サンドイッチ全国チェーン店「サブウェイ」のフランチャイズ(FC)店を運営する、エージー・コーポレーションの倒産が報じられた。するとそれを契機に、実は過去4年半で全国のサブウェイで約200店舗もの閉店ラッシュが起きていたことも明るみに出、ネットは一時騒然となった。飲食業界の動向に詳しい経済評論家の平野和之氏が解説する。 「サブウェイの場合、どうしても朝・昼に特化して夕食以降のニーズが見込めなかったり、ファストフードにしては中途半端に高かったりと問題点はいくつか推察できますが、そもそも飲食産業自体の市場規模が社会の高齢化などと比例して右肩下がりの状態。  このご時世では、チェーン展開を成功させるには“好立地”“毎日食べることができるか”“簡単なオペレーティング”の3点が必須です。  うまければ残る、まずければつぶれる、という単純な話ではなく、どの外食チェーンに対しても『よくもっているな』というのが率直な感想ですね」  フードアクティビィストの松浦達也氏も、外食チェーンはいまや完全なる受難の時代だ、と語る。
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日本の飲食市場は完全なレッドオーシャン
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