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サッカーW杯でスポーツ賭博を始めた男性38歳、計150万円負けても続ける理由/[スポーツ賭博にハマる]最新事情

「自分はギャンブル依存症」――。大谷翔平選手の銀行口座から巨額の不正送金が発覚し、元通訳の水原一平氏はこう告白した。そのギャンブルというのが、スポーツ賭博。違法にもかかわらず日本でも流行している!? 今回は2人のケースを取材した。

日本代表応援はいつしか賭博沼へ。損失150万円

[スポーツ賭博にハマる]最新事情

筧 泰造さん(仮名・38歳)

 オーストラリアで医療関係の仕事に就いている筧泰造さん(仮名・38歳)は’22年12月、サッカーW杯カタール大会を機にスポーツ賭博を始めた。 「当地では合法。広告がたくさん流れていて、テレビCMの最後には依存症の相談窓口も表示されます。最初は日本代表を応援したくて軽い気持ちでブックメーカーサイトに登録し、1万円ほどベットしました。 そしたらいきなり2倍になって返ってきて、簡単にカネが増える快感にハマってしまったんです。 その後もラグビーやテニスなど世界大会が放送されると、観戦しながらつい賭けるようになりました。そのほうが何倍も興奮できるからね」  節度あるギャンブルを心がけているが、損失は大きい。 「サッカーのアジアカップでは20万円のマイナスで、これまで計150万円ほど失っています。ただ、負けてもスマホ画面の数字が動くだけだから、どこかゲーム感覚なんですよね。 お金が減ったという実感が全然湧かないんです。身を滅ぼさないようには気をつけますが、今後もやめるつもりはありません」  過去の収益の記録で収支がプラスになった月はなくとも、趣味として満足しているという。
[スポーツ賭博にハマる]最新事情

過去の収益の記録

毎週末に必ずベット。賭け事せずに観戦なんてもうできない

●林誠司さん(仮名・43歳)のケース