「浮いているようにしか見えない」「目がバグる」といった驚きの声が相次いで寄せられた、ARIAさん(@aririria_art)のトリックアート。

 ツイッターに投稿された動画を見てみると、カメラの動きに合わせてふわふわと宙に浮くルービックキューブのイラストが映っています。不思議な動きを見せるこのトリックアートの秘密、あなたには見破れるでしょうか?

 動画を最後まで見るとそのトリックの答えが。このルービックキューブ、立体的な正六面体のように見えますが実は紙。紙の内側に絵を描き、飛び出しているように見せていたのです。トリックがわかると仕掛けは単純のようにも感じますが、この動画には4万件を超える「いいね」が付き、多くの方が騙されてしまったようです。

浮いているルービックキューブの秘密はこの通り

 ARIAさんは会社員として仕事をする傍ら、色鉛筆画家としても活動しておりSNSを中心に作品を発表。平面のイラストを立体的に見せる作風で度々大きな注目を集めています。

 普段は本物と見間違うほどリアルな表情を見せる立体絵を多く手掛けているARIAさんが今回新たな手法のトリックアートにチャレンジしたのは、面白いトリックアートを描いている海外のアーティストをSNSで見かけたことがきっかけ。興味を惹かれ、同じ手法で挑戦してみた所、偶然上手く描けたのだとか。

錯覚によりふわふわと宙に浮いているように見えます

 普段の作風とは勝手が違う今回のトリックアート、苦労したのは動画の撮影方法とのこと。少しでも違う角度になると形がゆがんでしまうので、何回も撮り直したり、慎重に撮影を行ったのだそう。

 浮いてるように見せる為に後ろ側をセロハンテープでくっつけ、ライトを当て影を作り、カメラをゆっくり動かしながら撮影。するとルービックキューブが浮いて見えるという目の錯覚が起きます。こうした工夫の末、このふわふわと宙に浮くルービックキューブが完成しました。

 絵で皆を騙す事が出来たら面白いな、と考えでトリックアートを始めたというARIAさん。「錯覚アートは見ている側も楽しめるので良いなと思ってます。立体ブームを作っていきたいですね」と、これからもアートで騙し続けることを宣言。今後もARIAさんの作品に注目です。

<記事化協力>
ARIAさん(@aririria_art)

(山口弘剛)