宿泊したホテルの部屋にカメムシ40匹超!どうするのが正解?

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猛暑の影響なのか、今年はカメムシが大量発生しているようです。読売新聞の掲示板サイト「発言小町」には、せっかくホテルに宿泊したのに、カメムシが次々と現れ、一晩中くつろぐことができなかったという女性から投稿が寄せられています。カメムシと言えば、洗濯物にくっつく、群れになって移動するなどの習性が知られています。見つけたらどうするのが正解なのでしょうか。

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ティッシュでくるんで…

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「宿泊したホテルの部屋にカメムシが40匹超」のタイトルで投稿してきたのは、トピ主「Mu」さん。夫、愛犬と1泊1人1万円ほどのホテルに泊まったときのことです。

部屋に入ってすぐ、カメムシがいることに気づき、ティッシュペーパーで捕まえ始めたところ、ほんの数分間で20匹以上をビニール袋に捕獲。そのビニール袋をフロントに持って行き、「カメムシがこんなにたくさんいるのに、事前に部屋を確認していないのか」と苦情を言いました。ところが、対応した若い男性スタッフは「確認はしているんですけど……」と小声で返答するばかり。

仕方なく、カメムシ専用の殺虫剤を借りて、部屋に戻りましたが、犬への影響が心配で、その殺虫剤を使ったのは、夕食のため部屋を出るときだけ。その後も見つけ次第、カメムシを捕まえ続け、翌朝までその数は40匹余りに。「おかげで全くくつろげませんでした。ホテルから『申し訳ありません』の一言もなかったので余計にモヤモヤしているのだと思います。このような時にどうすればよかったのか(どうすれば納得できるか)、皆さんの考えを聞かせていただきたいです」と、「Mu」さんは発言小町に問いかけました。

このトピには、50件を超える反響(レス)が寄せられており、エールボタンも800回以上押されています。

超苦手、まるでホラー

「私なら速攻部屋を変えてもらいます。いやもうわあわあ騒ぎます」(「むーりー」さん)、「カメムシが多い地域に住んでいるのですが、超がつくほど苦手なので、そのような部屋では落ち着いて過ごせないと思います」(「みか」さん)などと、虫の苦手な人にとっては災難としか言えない事態だという書き込みが目立ちます。

同じような経験をしたという人もいました。

10月中旬に温泉地に行ったという「kiwi」さんは、そこでカメムシが大発生しているのを知りました。「宿の部屋の窓にはテープで目張りがしてありましたが、 カメムシは部屋の中にも入ってきました」とサラリ。

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「ゆうな」さんは、自宅での体験を語ってくれました。11月になって、毎朝自宅ベランダの窓を開けるとき、多くて7匹くらいのカメムシがサッシにいるのを見かけていましたが、庭で草刈り作業を行った日の午後には、窓やベランダにびっしりとカメムシが張り付いていました。

「まるでホラー。慌ててカメムシ用の殺虫剤を買いに行ったのですが、品切れの店もあり、3店舗目でようやく見つかりました。なので、前日まで大したことなくても、突然増えるというのもあり得るかもしれないです」と「ゆうな」さん。

「去年、似た経験をしました」と書いてきたのは、「虫は嫌い」さん。北海道のホテルで「カメムシが多いです」とフロントで言われ、部屋で20匹以上、ビニール袋に捕獲しましたが、エレベーターや廊下をはじめ館内の至るところにカメムシがいたそうです。「そこそこ値段の高いホテルだったのに最悪でした」と「虫は嫌い」さんはコメントしています。

「わたしもすばらしい景観の1泊2万ぐらいの温泉宿で、カメムシが何十匹もつかまえてもつかまえても部屋にはいってくる!に泊まったことがあります。ちなみに謝られて布のガムテープ渡されました(キャッチして丸めてゴミ箱へ!)その年は大発生だそうで、どうにもできないのだそう」(「ん?」さん)

洗ってもなかなか取れないニオイ…

虫ケア用品を製造・販売しているアース製薬(本社・東京)にカメムシの生態について聞きました。カメムシは、真冬の越冬時期を除いてほぼ一年中見られますが、大量発生するのは秋。種類によって異なるものの、もともと集団行動を好む傾向があるほか、暖かい場所や明るい色を好むため、越冬場所を求めて一斉に移動し、洗濯物に張り付いたり、家屋に進入したりします。

「カメムシは、うっかり触れてしまうと、悪臭を放ち、そのニオイは洗ってもなかなか取れません。別名『ヘコキムシ』などとも呼ばれています」と同社の担当者。カメムシのニオイ成分には、水に溶けやすいものと油に溶けやすいものが混ざっています。このため、ニオイを取りたい時には、消毒用アルコールや化粧品のクレンジング剤などをなじませて油成分を落としてから、せっけんで洗うと取れやすくなるそうです。

カメムシは、平べったい形をしていて、わずかな隙間でも屋内に入ってきます。このため、網戸や窓枠、壁やサッシの隙間、玄関灯などのよく来る場所にはあらかじめカメムシを寄せ付けないように忌避剤を使います。

カメムシが洗濯物や布団などについてしまった場合は、カメムシ専用の駆除スプレーを使います。カメムシ専用の駆除スプレーには冷却効果があり、殺虫成分を使用していないものがあります。これを使うと、ニオイを出す時間を与えずに退治することができます。

「一匹程度なら、ガムテープでも駆除できます。カメムシはおなか側からニオイを出すので、背中側からガムテープで覆うようにそっと包み込んでそのまま破棄します。このとき、勢いよくガムテープを貼り付けてしまうと、カメムシが危険を察知してニオイを出すので注意してください」と同社担当者。ニオイを出さずに駆除するには、ちょっとしたコツを知っておくことが大切なようです。

発言小町には、カメムシが大発生する地域に住んでいるという人からは、こんなレスも。「防ごうにも、奴らはどこからともなく侵入してきます。廊下や部屋にガムテープ常備です。在宅で仕事をしているので、日中、私が“処理班”として頑張っています。大量に処理した日は、家族に『フェス開催されてたよー』と注意を促します。布団とか、よく確認してねと」

カメムシとの戦いに明け暮れる様子をユーモラスな語り口で紹介してくれた「ぼののん」さん。秋が深まり、気温が一気に下降しました。季節が変わって、嫌われ者のカメムシたちが姿を消してくれるといいですね。

(読売新聞メディア局 永原香代子)

【紹介したトピ】
宿泊したホテルの部屋にカメムシが40匹超
【参考サイト】
カメムシが洗濯物につくのはなぜ?悪臭を放つ“犯人”を撃退せよ!

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4746071 0 大手小町 2023/11/16 15:00:00 2023/11/16 16:34:22 https://www.yomiuri.co.jp/media/2023/11/20231116-OYT8I50061-T.jpg?type=thumbnail

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