HOME > レビュー > 身近なものも。充電池を「使うべきでない」電子機器に要注意

【連載】ガジェットTIPS

身近なものも。充電池を「使うべきでない」電子機器に要注意

公開日 2021/11/18 06:40 海上忍
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
充電器でチャージすれば繰り返し使える「充電池」。使い切りの一次電池に対し「二次電池」と呼ばれます。価格設定は一次電池に比べると割高なものの、長期間繰り返し使うことを計算に入れると、むしろ割安になります。

であれば、電池で動くガジェット類はすべて充電池に置き換えてしまえばいい...それは少々短絡的です。説明書に「アルカリ電池推奨」などと明記されていても、ニッケル水素電池など市販の二次電池で問題なく動作してしまう製品は少なくありあせんが、それでも使用を避けるべき製品カテゴリは存在します。

充電池の使用を避けるべき製品カテゴリが存在します

たとえば「血圧計」。電池の電圧を1.5Vとして設計された製品の場合、初期電圧が1.2Vの二次電池では加圧(上腕を締め付ける働き)のパワーが明らかに不足することがあるのです。特に血圧が高めの人の場合、多く加圧しなければならないため、電圧が低いと安定した測定ができなくなり、正しい血圧を測定できなくなります。

水中ライトなど密閉された機器にも二次電池を使用すべきではありません。ニッケル水素電池は、内部ガスを放出するための排出弁を+端子に設けているため、完全に密閉されたデバイスで使うとガスをうまく逃すことができず、液漏れなどのトラブル、ひいては機器の故障につながることがあります。

電源に乾電池を使用する機器を使用する場合、推奨された電池の種類を必ず確認しましょう。血圧計や水中ライト以外にも、二次電池を使うべきでないガジェットはありますよ。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE