日本の既婚女性の4分の1がDV被害、中国ネットは意外な反応「いつも海外の国ばかり…」

Record China    2021年4月6日(火) 11時20分

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日本の調査で女性の26%が配偶者から暴力を受けたことがあると回答したことが、中国でも報じられ注目を集めている。資料写真。

日本の調査で女性の26%が配偶者から暴力を受けたことがあると回答したことが、中国でも報じられた。「日本では女性の地位が低い」との言論がたびたび登場していた中国のネット上では、意外な声が上がっている。

中国国営の新華網は4日、NHKの報道を引用して、「日本政府の調査で2割超の人が配偶者から家庭内暴力を受けていたことが分かった。暴力を受けたことがあると回答した女性は4分の1を超え、男性は2割に迫った」と伝えた。

同調査は内閣府が昨年11~12月に全国の20歳以上の成人男女5000人を対象に行ったもので、3438人から回答を得た。この中で、「結婚経験あり」と答えた男女2591人のうち、配偶者から暴力を受けたことが「何度もあった」「1~2度あった」とした人は22.5%だった。性別では、女性で25.9%、男性で18.4%だった。

また、暴力を受けたことがある人のうち、「どこにも相談しなかった」と答えた人は女性で41.6%、男性で57.1%だったほか、「命の危険を感じた」と回答した女性は18.2%だった。新華網の記事は、共同通信の報道として「3年前よりも下がっているが、依然として深刻な状況」と伝えたほか、内閣府の担当者も「DV(家庭内暴力)の被害を受けている人はまだまだ多い。相談しやすい体制づくりに努めたい」と語ったことを紹介した。

中国のネットニュースなどでは、これまでも「日本女性の地位の低さ」が繰り返し話題になっていたほか、先日の福原愛さんのDV&不倫疑惑騒動でも、日本で福原さんへの批判の声が多いことについて「やはり日本は女性の地位が低い国だ」「日本人女性は何があっても耐えなければならない」「日本の女性は結婚したら仕事を辞めて夫に尽くし、子どもの面倒を見て、夫が不倫したら出てきて謝罪しなければならない」といった声が上がっていた。

しかし、「日本の既婚女性の4分の1以上がDV被害」とのタグが付けられた今回のニュースについては日本を批判するよりも自国について言及する声が多く、「わが国のDV率は日本よりも高い」「中国では苦しんでいる女性がもっと多いはず」「国内(のDVの状況)についてまじめに統計を取ってみるべき。自国の問題も解決できていないのに」といったコメントに多くの高評価が付いている。また、「既婚女性の30%がDVを受けたことがある」とする人民日報の過去の報道を紹介するユーザーもいた。

このほか、「(報道について)いつも海外の国のことばかり。どうして自国については言わないのか」「(中国は)五十歩百歩だよ」「中身が伴っていない男ほど、暴力を振るいがち」「やっぱり日本を擁護し、中国をたたくコメントが出てきた」「日本の(暴力的な)バラエティー番組を見てみよ。日本人の伝統なんだよ(※中国では最近、お笑い芸人の加藤浩次がかつて番組内でアイドルの顔を踏みつけるなどし、ファンから多数の殺害予告を受けたという騒動が話題になり、日本における女性の地位の低さと結び付けられて報じられた)」などの意見も書き込まれている。(翻訳・編集/北田

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