中国河南省信陽市の中学校でこのほど、校庭で生徒に順番にネイルハンマーでスマートフォンをたたきつぶさせ、教師や他の生徒らがそれを取り囲んで見守るというイベントが開催されたという。

中国のニュースサイトの騰訊新聞に掲載された記事によると、同校の校長は11日、メディアの取材に応じ、この活動は保護者の要望に応じて行ったものだとした上で、「もうすぐ中考（日本の高校に相当する高級中学に進学するための試験）だ。保護者の中には、帰宅するとすぐにスマホに夢中になる子どもを管理できない人もいる。学校がスマホを破壊することについて、保護者は承諾書を書いている。生徒らも同意の上だ」などと説明しているという。

記事は、この様子を撮影した動画がネット上で拡散すると、「本質的な解決にならない」「スマホに罪はない。悪いのは子どもにスマホを正しく使うよう導けない人たち」「私有財産の強制破壊。学校が教えているのはこんなこと」などの声が上がり物議を醸していると伝えている。（翻訳・編集/柳川）