中国はなぜ「女っぽい男」と「ファンコミュニティー」を粛正したのか―仏メディア

Record China    2021年9月4日(土) 9時20分

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仏メディアRFIは2日、中国でアイドル育成番組やリアリティー番組の放送が禁止されたことについて、その背景を分析したAFP通信の報道を伝えた。

仏メディア・RFI(ラジオ・フランス・アンテルナショナル)は2日、「中国はなぜ“女っぽい男”と“ファンコミュニティー”を粛正したのか」とする記事を掲載。中国でアイドル育成番組やリアリティー番組の放送が禁止されたことについて、その背景を分析したAFP通信の報道を紹介した。

AFP通信の記事はまず、「中国当局はここ数カ月に暴かれた一連の芸能界のスキャンダルを整理するよう求めている」とし、8月に元EXOのクリス(呉亦凡/ウー・イーファン)が性的暴行によって逮捕されたこと、女優のジェン・シュアン鄭爽)に罰金など50億円の支払いが命じられたことを挙げた。

また、「視聴者が自分の好きな候補者に投票できるリアリティー番組は中国で非常に人気が高いものの、こうした番組はネガティブな影響を広め、一部のファンに非合理的な消費行動を促していると批判されていた」と報じた。

その上で、中国国家広播電視総局が2日、「違法行為、道徳違反を行った者を排除する」「再生回数至上論に断固反対する」「みだりな娯楽化を断固排斥する」「高額のギャラに断固反対する」「業界人の管理を強化する」など8項目を定めた「通知」を発表したことを紹介。

「通知」では、テレビやネット視聴プラットフォームはアイドル育成番組やスターの子女が出演するバラエティー番組、リアリティー番組の放送が禁止された。また、不健全なファンコミュニティー文化の排除と、「娘炮(女性っぽい男性)」などの「奇形な美意識」の根絶も明記されている。

同記事は、「娘炮」は韓国のK-POPスターに触発されて登場した概念だとし、「中国国内での出生率低下を受けて、当局は『娘炮』の容姿の芸能人を痛烈に批判するようになった」と分析。また、「中国国家インターネット情報弁公室はファンコミュニティーの徹底的な取り締まりに乗り出した」とし、同弁公室が芸能人ランキングを禁止したことについて「ファンが文化的商品の質により多くの関心を持つよう誘導し、スター追っかけ熱を下げる狙いがある」との見方を示した。

記事はまた、同弁公室がファンコミュニティーの整備について「オンライン上の政治安全の維持」と「イデオロギーの安全」に関連するとして、地方政府に注意を呼び掛けているとも伝えた。(翻訳・編集/北田

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