日本のセクシー女優が「漢服」着用=「中国侮辱」と批判の一方、擁護の声も―米華字メディア

Record China    2021年9月15日(水) 0時20分

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13日、米華字メディア・多維新聞は、日本のセクシー女優が漢服を着用して中国のネット上で物議を醸していることについて「衣服というのはかわいいから着るというものではない」とする記事を掲載した。写真は漢服。

2021年9月13日、米華字メディア・多維新聞は、日本のセクシー女優が漢服を着用して中国のネット上で物議を醸していることについて、「衣服というのはかわいいから着るというものではない」とする記事を掲載した。以下はその概要。

日本のセクシー女優・三上悠亜が先日、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)上で漢服を着てダンスするショート動画を掲載し、中国のネットユーザーから「中国に対する侮辱」といった不満や批判が噴出した。一方で「批判している人はセクシー漢服に対する認識が不足している」「漢服警察には構うな」と擁護するコメントも見られる。

三上はショート動画の中で「漢服かわいい」と記載しているが、大部分のネットユーザーは、三上が着ていた衣服を漢服とは認めていない。「中国5000年の文化の教えは礼儀や廉恥であり、このような服の着方はあり得ない」というのがその理由だ。

近年若者の間で流行している漢服は、明朝末期に途絶えた服装について、多くの人が何年もかけて考証と実験を重ねてようやく再現したものだ。つまり、現在見られる漢服はあくまでも現代人による産物なのだが、伝統衣装を持たない中国大陸の漢民族にとっては、再現された漢服こそが民族衣装なのだ。

はっきり言って、漢服をセクシーに着た人物は三上が初めてではない。しかし、中国や台湾、シンガポール、マレーシアの漢服愛好者は、着崩した、胸の谷間を露わにしたような漢服の着方を強く排斥する。やっとのことで復活させた漢服を、ポルノなどのネガティブな印象と絡めたくないからだ。

その思いの背景には、旗袍(チーパオ、中華民国時代に発明されたいわゆるチャイナドレス)の前例がある。旗袍は1919年の五四運動後に中国人女性を象徴する服装、女性解放のシンボル的服装になった。この中華文化の精神を帯びつつ、西洋式服装の優れた点も持つ旗袍は、不幸なことに50年代以降、徐々にセクシーさを表す服装へと変わっていってしまった。

60年のハリウッド映画「スージー・ウォンの世界」では、主人公の香港の娼婦が常にピチピチの旗袍を着ていた。このような映像作品により、旗袍は欧米、そして日本人にとってもはや単なる「中国人女性の服装」ではなくなったのだ。

それゆえ、大部分の漢服愛好者は、漢服に旗袍と同じ道を歩ませないために、正しい着方を積極的に提唱、宣伝しなければならないと考えている。民族衣装には、各国・地域の文化や民族精神が織り込まれており、他の民族や文化と区別する効果を持っている。現代の人びとが言うような「好きだから着る」という簡単なものではなく、軽薄な意識で何の気なしに着ようものなら、その民族文化に対する冒涜だという印象を与えかねないのだ。(翻訳・編集/川尻

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