「入国禁止」を求める声が続出、ビクトル・アン氏はなぜ韓国で「嫌われ者」になったのか

Record Korea    2022年2月21日(月) 23時20分

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21日、韓国・マネートゥデイは「アン・ヒョンスはなぜ嫌われ者になったのか」と題する記事を掲載した。写真は中国のボランティアに囲まれるアン氏。

2022年2月21日、韓国・マネートゥデイは「アン・ヒョンスはなぜ嫌われ者になったのか」と題する記事を掲載した。

記事によると、中国ショートトラック代表の技術コーチとして北京五輪に参加したビクトル・アン(韓国名:アン・ヒョンス)氏が韓国に帰国するとのニュースが18日に発表された後、韓国のネット上には「入国を禁止してほしい」と訴える声が相次いだ。

アン氏は11年4月にロシア国籍を取得すると発表したが、その際は「応援する」という肯定的な世論が大半を占めていたという。その理由について、記事は「06年の五輪以降、アンは韓国体育大学と非韓国体育大学の派閥論争や韓国選手同士のけん制、八百長、いじめ問題などに苦しみ、ひざの負傷も重なって10年のバンクーバー五輪の出場権を手にできず、世論ではスケート連盟に対する批判が高まっていた。一方、ロシアのスケート連盟は毎月1万ドル(約115万円)の生活費にコーチや医療チームなど全面的な支援をすることで知られていた」と説明している。

アン氏も「ロシア帰化の選択は後悔してない」と話し、14年のソチ五輪ではロシア選手として男子500メートル、1000メートル、5000メートルで金メダルを獲得した。

ところが、今回の北京五輪に中国代表の技術コーチとして参加すると発表した後、アン氏に対する世論は急激に悪化し始めたという。男子1000メートル準決勝で韓国人選手2人が失格判定を受けた際は、アン氏が中国選手と大喜びする姿がメディアに取り上げられ、さらに世論の反感を買った。

またアン氏の妻が韓国国籍のままで韓国に居住し事業を行なっていること、そのために韓国で恩恵を受けていること、アン氏が韓国で学んだショートトラック技術を中国に「流出させた」ことへの批判も高まり、「嫌われ者」のイメージは収拾がつかないほど拡大。こうした世論を意識してか、アン氏はSNSで北京五輪の判定論争に「残念だ」との立場を示し「事実でない記事によって家族を非難するのはやめてほしい」と訴えたが、強い反発を受け文章を削除したという。

この記事にも、韓国のネットユーザーからは「ロシア帰化までは許せた。でも国を裏切った人間性と、中国選手を反則なしには勝てない選手に育てた実力にはがっかり。どこに行っても捨てられると思う」「韓国選手の失格を喜ぶ姿に失望した。国を捨てたとしても国民を裏切ってはいけない」「帰化したならロシアに住むべき。韓国で多文化家族として恩恵を受けつつ、妻はショッピングサイトを運営して金を稼ぐなんてあり得ない」「外国人として、韓国国民の税金で恩恵を受けるのは間違っている」「家族もみんなロシアに帰化するべき。二重国籍で医療支援を受け、少ない税金で利用しようという魂胆だ」「国籍を変えたらメダル年金が取り消される法律を作ってほしい」など、アン氏と家族への厳しい声が多数寄せられている。(翻訳・編集/堂本

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