シリコンバレーでリストララッシュ、中国系従業員の状況は?―独メディア

Record China    2023年4月1日(土) 9時0分

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28日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、人員削減の嵐が吹き荒れている米シリコンバレーにいる中国系プログラマーの状況について紹介する記事を掲載した。

2023年3月28日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、人員削減の嵐が吹き荒れている米シリコンバレーにいる中国系プログラマーの状況について紹介する記事を掲載した。

記事は、過去数年間に経済刺激政策により好景気となり、高待遇と良好な職場環境により中国系プログラマーの多くがシリコンバレーのハイテク企業に就職したとする一方で、昨年から世界経済の疲弊によってハイテク株が急落し、グーグル、アマゾン、メタといった企業がリストラに次ぐリストラを行うに至ったと伝えた。

その上で、新型コロナの巣ごもり需要増に対応すべく2020年からの2年間で約80人を採用したアマゾンでは、1万8000人の人員削減が終わった矢先の今月20日にさらに9000人の削減計画が発表されたと紹介。同社に務める白(バイ)さんは何度も上司に確認して自分が現時点で削減対象でないとの回答が得られたものの「だからといって安心できない」と語ったことを伝えている。

また、1月には世界の従業員数の6%にあたる約1万2000人の削減を発表したグーグルに勤務し、現時点で削減の対象から逃れている女性のグレースさんは「運が良かっただけ」と語り、リストラの対象が能力を持ったベテランや管理職に及んでおり、対象となる明確な基準が見つからない状況だと明かしたことを紹介した。

記事はさらに、昨年8月には不幸にもある企業から解雇されたヤンさんが「むしろ早い時期にクビになって良かった」と語っていることを紹介。ヤンさんが解雇された時期はまだアマゾンやマイクロソフトのほか、多くの中小企業、スタートアップ企業で人材を募集していたとし、昨年7〜10月のリストラの波で解雇された人のうち70%以上が3カ月以内に新たな職場にありつき、なおかつ給料も前の職場よりアップしたとの統計結果を伝えた。

一方で、今年1月にメタから解雇された雨(ユー)さんについて「そのようなラッキーに恵まれなかった」と指摘。雨さんが「今は募集している企業が非常に少なく、たまに募集が出たとしても特殊技能人材で、しかもあっという間に埋まってしまう。知り合いに働き口を紹介してもらおうと思って連絡を取ったら、みんな解雇されていた」と語り、リストラの波がプログラマーにとどまらず、マーケティングや金融人材にまで及んでいるとの見方を示したことを伝えている。

記事はこのほか、大手コンサル企業アクセンチュアが23日に1万9000人の削減を発表し、ディズニーも今後数週間で4000人以上を解雇する方針を打ち出し、モルガン・スタンレーやゴールドマン・サックスもリストラに踏み切ったことを紹介。リストラの波がもはやシリコンバレーのハイテク企業だけの話ではなくなっているとした。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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