日韓だけにあるスマホカメラのシャッター音規制…韓国で撤廃の動きも、ネットには賛否の声

Record Korea    2023年11月7日(火) 14時0分

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5日、韓国・朝鮮日報は「韓国でもスマートフォンで写真や動画を撮る際のシャッター音がなくなる可能性がある」と伝えた。資料写真。

2023年11月5日、韓国・朝鮮日報は「韓国でもスマートフォンで写真や動画を撮る際のシャッター音がなくなる可能性がある」と伝えた。

スマホのシャッター音規制は違法な撮影を防止する目的で04年5月に導入された。携帯電話で写真や動画を撮る際は、60~68デシベルの音を出すよう義務づけられている。この規制を導入している国は韓国と日本だけだが、規制に違法撮影防止の効果は特になく、ユーザーにとって不便なだけの過剰な規制だという声があるという。

国民権益委員会は「ズームカメラ技術の発展、無音カメラアプリの存在もあり、規制に実効性はない」「毎年違法撮影が5000件以上摘発されており、規制をなくせばさらに増える恐れがある」という相反する主張があることを伝えている。この規制について国民の意見を確認するため、先月23日~今月5日にネット上でアンケート調査を実施した結果(3683人が回答)、85.6%が「ユーザーが設定を変えることでシャッター音を消すことができるようにする」ことに賛成した。反対は14.4%にとどまったという。

賛成の理由には、「不便だから」「規制に実効性がないと思うから」「時代に合わない規制だから」「シャッター音設定はユーザー固有の権限だから」などが挙っている。その他「図書館や美術館など静粛にすべき場で必要な写真を撮る時に困る」「通報のために撮影したい場合、音で撮影が発覚して問題になりかねない」「音に敏感な乳幼児やペットのいる家庭では不便だ」「講義室、運動中など集中が必要な場所で音がすると集中力がそがれる」などの意見が寄せられたという。

国民権益委はこうしたアンケート結果を、民間のICT標準化機関である韓国情報通信技術協会に伝達する予定だ。規制の導入には当時の情報通信部(現:科学技術情報通信部)が関与していたが、民間が自律的に導入する形を取ったため、今になって政府が規制をなくすよう強制することはできないという。そのため、国民権益委は規制撤廃を勧告するのではなく、アンケート調査結果を伝えることで、協会が自主的に規制を撤廃するよう誘導する考えだという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「何人かの盗撮犯のために、大多数の一般人が不便を被るような規制は撤廃すべきだ」「不便なばかりで実効性がない規制はなくすべき。違法撮影は厳罰化すべき」「音がして不便って何が?。盗撮したい人に便宜を図る気?」「規制を導入してから少しでも盗撮が減ったなら、効果がないわけではない。その規制をなぜなくす必要があるのか」「盗撮が激増しそう。自分は反対だ」「音が嫌な人は無音カメラアプリを入れてるだろうし、規制があってもなくてもいいんじゃない?」など、賛否両論、さまざまなコメントが寄せられている。(翻訳・編集/麻江)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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