お世話になった先輩を追いかけ、同じ大学の門をたたく。鹿児島国体ボクシング少年男子ピン級で5位入賞した白石高の土井龍聖は、1学年先輩の堀田陸志がいる拓大に進学する。「競技に打ち込める環境。1年生から団体戦のメンバーに選ばれたい」と精進を誓う。

 ボクシングを始めたきっかけも堀田だった。中学まで空手やバスケットボールを続けた。進学先を決める際、白石高のパンフレットに小学生のころから親交があった堀田が写っていた。同校への進学を決めると、堀田から「ボクシング部の練習を見に来ないか」と誘いを受けた。練習を見学し「雰囲気もぴりぴりしていて怖そうだったけど、楽しそうでもあった」と入部を決めた。