長身を生かしたダイナミックな泳ぎで頂点へ突き進む。

 競泳自由形の伊藤裕馬(チームSSP)は、「(SSPアスリートとして)呼んでもらったからには、佐賀の順位を一つでも上に押し上げなくてはならない」と、佐賀県の天皇杯獲得へ求められる役割を自覚する。

 3歳から競技を始めた。高校2、3年で全国総体を経験したが、決勝進出はならず「順位も覚えていないくらい」と振り返るように、目立った成績は残せなかった。しかし、180センチを超える大きな体が、当時から存在感を放っていた。