ドリブルで攻め込む横道飛翔選手=佐賀市のSAGAプラザ

試合を終えて観客席に感謝を告げる佐賀県代表チーム=佐賀市のSAGAプラザ

 佐賀県で10月に開幕するSAGA2024(国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会)を前に、全国障害者スポーツ大会オープン競技のソーシャルフットボール全国大会が13日、佐賀市のSAGAプラザで始まった。全国から集まった精神疾患や精神障害のある選手たちが、華麗なドリブルや体を張ったディフェンスでボールを奪い合い、勝利を目指している。大会は14日まで行われる。

 同競技は、基本的にフットサルの競技規則に準じてプレーする。大会には全国の10チームが参加し、13日は3グループに分かれて予選リーグを実施。選手たちは観客の声援や拍手を受けながら、仲間と声を掛け合ってボールをつなぎ、鋭いシュートを放っていた。

 1月に創設した佐賀県代表チーム「StrahlSAGA(シュトラールサガ)」は、関東地区代表などと対戦。パスをつないで果敢に攻め込む場面もあったが、惜しくもゴールは奪えず3敗だった。

 横道飛翔(つばさ)主将(29)は「点につながらなかったが、それぞれ全力でプレーできた。応援してくれる人たちに感謝しながら、次は1勝を目指す」。監督を務めるサガン・ドリームスの井上裕介さん(47)は「悔しいが、選手たちにとって多くの学びがある試合になった。次は少しでも結果につなげたい」と力を込めた。(坂本有佐)