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profile:湯沢祐介(ゆざわ ゆうすけ)
1980年東京都生まれ。
月に500匹以上のペット撮影を手がける。
七色の声を使い分けてわんちゃんの気を引き、猫じゃらしで猫を操りながら撮影するペトグラファー。
その巧みな猫じゃらしさばきから「猫じゃらしの魔術師」の異名を持つ。
写真教室講師、原稿執筆、テレビ出演、レンタルフォト撮影など多岐にわたる活動をしている。著書多数。

出迎えてくれたのは……?

取材に行ったのは雨が続く八月中旬。

この日は雨こそ降っていなかったものの、カラッと晴れているわけでもない。

そのおかげで暑さも控えめ。猫撮影するにはちょうど良い気候です。

車を停めて早速入ってみると、まずは狛犬がお出迎え。

子供の頃は狛犬とキツネが怖くて苦手でした。
子供の頃は狛犬とキツネが怖くて苦手でした。

更に進んで周りを見渡すも猫さんの姿は見当たらないので、先に社務所でお話を伺う事に。

写真左のずらっと続く鳥居の先には私の苦手だったキツネさんがいます。
写真左のずらっと続く鳥居の先には私の苦手だったキツネさんがいます。

すみませーん。ちょっとお話を……あれ?

いたー!!

社務所で普通にくつろいでいます。

「誰か来たな」と私の姿を確認。

更に近づくと伸びをして

軽くご挨拶。

そのあとは爪を研いだり

草をかみかみしたりとマイペースな行動を見せてくれます。

そのあとは本殿の中へと入っていってしまいました。

しばらくは出て来なそうだったので宮司の田村さんにお話を聞く事に。

特技は狩りのコウタくん

こちらの看板猫さんの名前はコウタくん9才。特技は狩り。(神社に来る鳥を狙う仕草を良く見せるワイルド系看板猫)

9年前、生後2〜3ヶ月の時に宮司の娘さんが連れてきたそうです。

昼間は社務所か神社の境内のどこかでマイペースに過ごし、夜は家の中で過ごしているコウタくん。人には慣れているので機嫌が良ければ触らせてくれるかもしれません。

コウタくんに会うために訪れる人もいるほどでまさに看板猫の名にふさわしい人気ぶりです。

コウタくん以外にも『鵠沼伏見稲荷神社』ならではの物はあるのか探してみると面白いお守りを発見。

海難除け守り700円。アイスラッガー守り1500円。
海難除け守り700円。アイスラッガー守り1500円。

海岸まで徒歩6,7分の神社ならではの海南除け守りと

ウルトラセブンのアイスラッガーお守り。

なぜウルトラセブン?と思い聞いてみると、近所にあるカフェのオーナーがウルトラセブンでモロボシダン役を演じた俳優の森次晃嗣さん。ご近所ということもあってコラボしたようです。ウルトラシリーズファンには嬉しいお守りですね。

地球を愛して戦い抜くウルトラセブンは、地球人・モロボシ・ダンの姿を借りてウルトラ警備隊に入隊。1967年に現れたダンは今、鵠沼にいるという。そこで、基地とするカフェを訪ねてみた。デュワッ!

そうこうしているうちにコウタくんが本殿から出てきました。

「まだいたのか」と言わんばかりの表情で私の前を通り過ぎます。
「まだいたのか」と言わんばかりの表情で私の前を通り過ぎます。

その後は境内をウロウロしながら色んな草の匂いを嗅いで回ります。

クンクン

クンクン

クンクン

そしてフレーメン反応。

かわいいですね。

 

最後は再び社務所に戻ってきたコウタくん。

実はとっても甘えん坊で田村さんに撫でられるのが大好きなのだとか。

とっても気持ち良さそうな表情。見ているだけで和みますね。
とっても気持ち良さそうな表情。見ているだけで和みますね。

さて写真を見るとわかる通りコウタくんの耳がさくら耳になっていますよね。

会話の中で「さくら耳ですね〜」と言ったら「これね、他の猫と喧嘩して切れちゃったんだよ」と田村さん。

いやいや、傷の位置がドンピシャすぎます。

そんな嘘みたいな怪我しちゃったんだと思わず笑ってしまいました。

ワイルドだけど甘えん坊なコウタくんに会いたい方は是非お参りに行ってみてくださいね。

住所:神奈川県藤沢市鵠沼海岸5-11-17/営業時間:境内自由/アクセス:小田急電鉄江ノ島線鵠沼海岸駅より徒歩10分

写真・文=湯沢祐介

今回訪れた看板猫のいるお店は千葉県船橋市にある『伊東屋』。京成船橋駅から歩いて3分ほどにあるお花屋さんです。創業は昭和10年(1935)という老舗花屋にいる看板猫はどんな子なのかと期待に胸を膨らませて歩いているとすぐにお店に到着。
看板猫のいるお店を探して、今回訪れたのは強羅駅から徒歩数十秒に位置するおみやげ屋さん。ここにも看板猫がいるらしいのだが、果たして姿を見せてくれるのでしょうか。 取材当時はまだまだ寒い2月下旬。午前中に別の撮影を済ませてからの取材だったので着いたのは13時過ぎ。平日ということもあって駅前でも人影はまばら。と言うよりもほとんど人がいないと言ってもいい状態です。