【鳥越神社例大祭(鳥越の夜祭り)】千貫神輿の迫力と下町の熱気に圧倒される

<6月9~11日>台東区・鳥越神社

鳥越神社は飛鳥時代の白雉2年(651)の創建と伝えられ、1370年以上の歴史を誇る古社。例年6月に行われる例大祭は多くの人でにぎわい、下町の風情を肌で感じられる。

特筆すべき点は、なんといっても大きな本社神輿の渡御だ。重さが千貫(約3.75t)におよぶことから「千貫神輿」と呼ばれ、都内随一の重さを誇る。しかも、狭い路地を渡御するため担ぎ棒が太く短くなっていて、担ぎ手にかかる負担が大きいのだとか。こんなところにも下町の心意気を感じることができる。昨年はコロナ禍ということもあり神輿を曳き台に載せて運行したが、今年は感染症対策をしっかりと取った上で担ぎ手によって神輿が町内を練り歩くというから楽しみだ。

また、祭りのフィナーレを飾るのは、11日夜に行われる宮入道中。夕方になると神輿の提灯と町会の高張提灯に火が灯り、人々の熱気はピークを迎える。暗闇の中を明かりがゆらゆらと揺れながら神輿が宮入りする様子は実に幻想的で、「鳥越の夜祭り」とも呼ばれている。神社周辺には約250の露店も出て夏祭りムードも満点! 夜店を楽しみながら、迫力ある千貫神輿をぜひ生で見よう。露店・神輿は10・11日のみで、本社神輿の渡御は11日6:30宮出し、21:00宮入りを予定。

◎地下鉄浅草線蔵前駅徒歩6分、JR総武線浅草橋駅徒歩8分。鳥越神社☎03・3851・5033(9:00~17:00)

【ニクオン2023】肉料理&音楽ライブを楽しむ

<5月27・28日>墨田区・錦糸公園

肉の祭典と音楽ライブが一体となった「ニクオン」。約20の地元飲食店による自慢の肉料理を味わえるほか、ステージでは上質な音楽を楽しめる。Diamond Shake、佐藤竹善、ROLLYなどビッグゲストが登場。入場無料。

◎JR総武線・地下鉄半蔵門線錦糸町駅徒歩3分。ニクオン実行委員会 info@nikuon.com

【第26回渋谷・鹿児島おはら祭】渋谷で大規模な踊りパレードを開催

<5月27・28日>渋谷区・渋谷道玄坂通り、文化村通りほか

南九州最大級の祭り「おはら祭」が渋谷で開催。28日の本まつりでは、渋谷109前を通行止めにして地元チームを含む55団体、約2000人が参加する踊りパレードを実施。道玄坂のユニクロ前では薩摩の物産展や観光案内も実施。

◎JR・私鉄・地下鉄渋谷駅徒歩2分。渋谷・鹿児島おはら祭実行委員会☎03・6712・7501

【お富士さんの植木市】浅草の初夏の風物詩

<5月27・28日、6月24・25日>台東区・浅間神社周辺

浅草観音裏にある浅間神社周辺に集まる植木市で、浅草の初夏の風物詩としてにぎわう。ちょうど入梅の時期で植木を移植するのに適しているため、ここで買った植木は根がよくつくといわれている。

◎私鉄・地下鉄浅草駅徒歩10分。浅草観光連盟☎03・3844・1221

【郷土の森あじさいまつり】梅雨時に散策したい絶好のスポット

<5月27日~7月2日>府中市・郷土の森博物館

約30種1万株のアジサイが見頃を迎える。細い道の両側を色とりどりのアジサイが埋め尽くすアジサイの小径など、風情ある景色を楽しめる。本館前では約100品種の鉢植えアジサイの展示も(花が終わり次第終了)。

◎JR南武線・京王線分倍河原駅徒歩20分。府中市郷土の森博物館☎042・368・7921

【ほたるの宴】幻想的な光の舞を楽しむ

<5月30日~6月14日>神奈川県湯河原町・万葉公園

幼虫まで園内のほたる小屋で飼育し、地元小学生が放流したゲンジボタルを楽しめる。辺りが暗くなると、ホタルが淡い光を放ちながら乱舞し、幻想的な光景を楽しめる。金・土・日曜限定でキッチンカーも出店。

◎JR東海道本線湯河原駅からバス「落合橋」下車すぐ。湯河原温泉観光協会☎0465・64・1234

【第39回高幡不動尊あじさいまつり】東京を代表するアジサイ寺

<6月1~30日>日野市・高幡不動尊金剛寺

高幡不動尊境内から裏手の山にかけて約250種7800株あまりの可憐なアジサイが咲き誇る。期間中は写真コンクールや俳句短歌大会、山内八十八ヶ所クイズめぐりなど、さまざまなイベントが行われる。

◎京王線・多摩都市モノレール高幡不動駅徒歩5分。高幡不動尊金剛寺☎042・591・0032

【品川神社例大祭(北の天王祭)】漁師町に由来する担ぎ方にも注目!

<6月2~4日>品川区・品川神社

3日は町内神輿の連合渡御、4日は神幸祭と宮神輿(中神輿)の渡御が行われる。品川拍子に合わせて、城南担ぎと呼ばれるさざ波のように揺らす独特の担ぎ方が特徴。惣町神輿を担いで53段の階段を駆け上がる宮入りも見応え十分!

◎京急本線新馬場駅徒歩1分。品川神社☎03・3474・5575

【山王祭】江戸時代から続く東京を代表する祭り

<6月7~17日>千代田区・日枝神社

江戸三大祭りのひとつで、「天下祭」として親しまれる。本年は神幸祭はないが(次回は来年)、子供たちによる稚児行列や和菓子を神前に献ずる山王嘉祥祭、お囃子や里神楽などの奉納行事などが行われる。

◎地下鉄千代田線赤坂駅、南北線・銀座線溜池山王駅徒歩3分。日枝神社☎03・3581・2471

取材・文=香取麻衣子 ※写真は主催者より提供。

『散歩の達人』2023年6月号より