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profile:湯沢祐介(ゆざわ ゆうすけ)
1980年東京都生まれ。
月に500匹以上のペット撮影を手がける。
七色の声を使い分けてわんちゃんの気を引き、猫じゃらしで猫を操りながら撮影するペトグラファー。
その巧みな猫じゃらしさばきから「猫じゃらしの魔術師」の異名を持つ。
写真教室講師、原稿執筆、テレビ出演、レンタルフォト撮影など多岐にわたる活動をしている。著書多数。

着いたのが16時ぐらいだったうえに雨がポツポツと降ってきていたので他にお客さんはおらず、パッとみた感じ看板猫の姿もありません。

スタッフのおじさんに話を聞いてみると、この日は昼間にたくさんのお客さんが来て猫たちはおこぼれをいっぱいもらったから満足してどこかに行ってしまったのだとか。

どうやらここの猫たちは施設の中にいるのではなく木に囲まれた中庭を自由に動き回っているようです。そして釣り客が釣った魚を焼いていると匂いにつられてどこからともなく姿を現すらしい。

そういうことなら魚を釣ってしまおうと言うことで釣りに挑戦。
ひと竿+餌+魚4匹で2000円。

自然あふれる釣り堀らしく水が透き通っていて魚がよく見えます。
自然あふれる釣り堀らしく水が透き通っていて魚がよく見えます。

釣り堀ってなかなか釣れないんだよなぁと思いつつ釣り糸を垂らすと、ものの30秒ほどでヒット!

子供でも簡単に釣れるまさに入れ食い状態です。
子供でも簡単に釣れるまさに入れ食い状態です。

釣りを楽しんでいる最中にふと周りをみるといつの間にか猫たちがやってきていました。

気づいたらこんなところに! いつからそこにいたの?
気づいたらこんなところに! いつからそこにいたの?
もう1匹発見! 中庭を自由に歩き回っています。
もう1匹発見! 中庭を自由に歩き回っています。

おおっ、猫たちが出てきたぞ! と思っている間にも魚はどんどんと釣れ、ひと竿のセットに含まれる4匹をあっという間に釣り終えました。

釣った魚は1匹150円で内臓を取って焼いてくれます。釣りたてを食べたいので釣った4匹全部を焼いてもらう事にしました。

スタッフのおじさんが慣れた手つきで魚を処理。
スタッフのおじさんが慣れた手つきで魚を処理。

おじさんが魚の処理をしていると近くに1匹の猫がやってきました。

そしておじさんからとれたての内臓をもらって、ばくばくと美味しそうに食べ始めます。

その姿があまりにも野生だったので写真は割愛しますが、とても幸せそうな表情でペロリと平らげていました。おじさん曰く、魚の処理の音が聞こえると必ず現れるのだとか。新鮮な内臓をもらえて幸せだね。

 

さて、焼きあがるまでの間に中庭をフラフラお散歩。

橋を挟んだ反対側の池には鴨さんがいました。
橋を挟んだ反対側の池には鴨さんがいました。
中庭の奥には温泉があります。
中庭の奥には温泉があります。
そして仁王像。このホテルのシンボルです。
そして仁王像。このホテルのシンボルです。

中庭をぐるりと回って戻ってくると、三毛猫のみーちゃんがベンチの上で魚の焼き上がりを待っていました。

「いい匂いがしてきたぞ」と焼き上がりを待ちかねています。
「いい匂いがしてきたぞ」と焼き上がりを待ちかねています。

そしてついに焼き上がり!

するとベンチで待っていたみーちゃんが「焼けた?」とばかりにやってきました。

さらにサビ猫のとらちゃんが「私の分は?」と近づいてきます。

おじさんから「猫に取られないうちに早く食べな」と言われ焼きたてを食べると……

柔らかくて美味しい!

 

小雨の中、冷えた体に染み渡る美味しさでこの後夕食を控えていたにも関わらず2匹完食してしまいました。

足元には「まだでしょうか?」と熱い視線を向けてくる猫たち。

「身の部分はもったいないから残りをあげな」とのおじさんのアドバイスに従い、食べ終わりを、塩の付いている部分を取り除いてからあげてみると

速攻でかぶりつきました。とっても野生的です。

そして食べ終えて満足するとまたどこかへ行ってしまいました。野良猫的でかわいいですね。

『仁王尊プラザ』にはみーちゃん、とらちゃんの他にジャックとノブの計4匹の猫がいます。

美味しい魚を食べながらワイルドで自由に暮らす猫たちに出会えた素敵なひと時でした。

『鬼怒川温泉 仁王尊プラザ』店舗詳細

住所:栃木県日光市鬼怒川温泉大原371-1/営業時間: 9:00-17:00

写真・文=湯沢祐介

今回訪れた看板猫のいるお店は千葉県船橋市にある『伊東屋』。京成船橋駅から歩いて3分ほどにあるお花屋さんです。創業は昭和10年(1935)という老舗花屋にいる看板猫はどんな子なのかと期待に胸を膨らませて歩いているとすぐにお店に到着。
看板猫のいるお店を探して、今回訪れたのは強羅駅から徒歩数十秒に位置するおみやげ屋さん。ここにも看板猫がいるらしいのだが、果たして姿を見せてくれるのでしょうか。 取材当時はまだまだ寒い2月下旬。午前中に別の撮影を済ませてからの取材だったので着いたのは13時過ぎ。平日ということもあって駅前でも人影はまばら。と言うよりもほとんど人がいないと言ってもいい状態です。