ココナッツの香りで熱帯へひとっとび『バンコックコスモ食堂』[水道橋]

カノムモーゲン(右)420円、カノムチャン450円。タイでは菓子を「カノム」という。
カノムモーゲン(右)420円、カノムチャン450円。タイでは菓子を「カノム」という。

元々、リゾート地にあるノンモン市場の名物だったカノムモーゲン。タロイモやココナッツを使った焼きプリンでとろり、ふわっとした舌触りにときめく。熱帯地域に分布するパンダナスの葉で着色されたカノムチャンは、もちっとした弾力が癖になるいわばタイ式ういろう。縁起のいい伝統菓子であり、仏教行事には欠かせないそう。

「おやつも料理も全商品テイクアウト可!」。
「おやつも料理も全商品テイクアウト可!」。

『バンコックコスモ食堂』店舗詳細

住所:東京都千代田区西神田2-1-13/営業時間:11:15~14:30LO・17:30~21:45LO(平日は通し営業)/定休日:無/アクセス:JR中央線水道橋駅から徒歩5分

パイ生地に織り込まれた濃厚な甘み『Intersection Cafe』[淡路町・小川町]

バクラヴァ750円はピスタチオ、くるみ、サルマ(ピスタチオのロールパイ)の3種入り。
バクラヴァ750円はピスタチオ、くるみ、サルマ(ピスタチオのロールパイ)の3種入り。

世界各国の文化や生活風景を食を通じて発信。トルコ周辺のバクラヴァはオスマン帝国時代に広まったとされ、家庭で手作りすることもあるとか。バターたっぷりのパイ生地を焼きたてのうちに甘いシロップに漬け込むので、サクッとした部分とじゅわっと染みた部分を楽しめる。ピスタチオ、くるみ入りでかすかに漂う香ばしさがやみつきに。

「定食などの食事メニューも食べられます」。
「定食などの食事メニューも食べられます」。

『Intersection Cafe』店舗詳細

住所:東京都千代田区神田須田町1-21-2/営業時間:11:30~21:00LO/定休日:日/アクセス:地下鉄丸ノ内線淡路町駅・新宿線小川町駅から徒歩3分

大サイズを切り分けて食べるのが正式『中国料理 紅楼夢』[神保町]

広式大月餠(3個入り)1720円。お菓子をテイクアウトするだけでも可能。
広式大月餠(3個入り)1720円。お菓子をテイクアウトするだけでも可能。

歴史ある学士会館による直営レストランで、広東料理がベースの本格中国料理が評判。おみやげコーナーには広東の伝統菓子の月餠も並ぶ。直径約8cmの広式大月餠は中に餡がぎっしり詰まった重量級で、豆沙(こしあん)、栗子(栗入りの白あん)、五仁(5種のナッツあん)の食べ比べを楽しめる。コクのある甘みが全体を力強くまとめる。

「レストランの一推しメニューはフカヒレです!」。
「レストランの一推しメニューはフカヒレです!」。

『中国料理 紅楼夢』店舗詳細

住所:東京都千代田区神田錦町3-28 学士会館1F/営業時間:11:30~14:00LO・17:30~21:00LO(日・祝は20:00LO)/定休日:土/アクセス:地下鉄神保町駅から徒歩1分

滑らかな食感と滋味に心身が和む『東京豆花工房』[淡路町・小川町]

豆花(トッピングあり)770円。「二日酔いでも食べられる」と近隣の会社員にも人気。
豆花(トッピングあり)770円。「二日酔いでも食べられる」と近隣の会社員にも人気。

「台湾には豆花の店がたくさんあり、個性もさまざまです」と店主の田邊与志久さん。妻の珮嘉さんが台湾出身で、一緒に里帰りした際に惚れ込み、修業も本場でした。豆乳を甘藷(かんしょ)でんぷんで固めるシンプルなレシピゆえ、雑味のないすっきりとした味わいが肝心。自家製シロップを飲み干せば、甘みと滋味がじわじわ体の芯(しん)まで染み渡る。

「冬には黒糖、ショウガを使った限定シロップも」。
「冬には黒糖、ショウガを使った限定シロップも」。

『東京豆花工房』店舗詳細

住所:東京都千代田区神田須田町1-19/営業時間:11:30~19:00/定休日:水/アクセス:地下鉄丸ノ内線淡路町駅・新宿線小川町駅から徒歩3分

取材・文=信藤舞子 撮影=井原淳一