8年ぶり!大型クルーズ「にっぽん丸」寄港 島根県の浜田港で歓迎式典、乗客は周遊観光へ

 大型クルーズ客船「にっぽん丸」(2万2472トン)が30日、島根県浜田市熱田町の浜田港に寄港した。岸壁で県や市の関係者ら約120人が出迎え、8年ぶりの寄港を歓迎した。

 にっぽん丸は全長166.6メートル、全幅24メートルで、浜田港への寄港は2016年5月以来、9回目。横浜港を発着港とし、27日から5月6日までに全国6港を経由して日本一周する旅程で、381人が乗船する。浜田港には30日午前8時ごろに入港した。

 岸壁では歓迎式典があり、丸山達也知事が「県西部を堪能し、クルーズを縁にまたお越しいただきたい」とあいさつ。久保田章市浜田市長は「浜田は大変歴史の深い町。魅力を知ってほしい」とPRした。降船客には観光パンフレットや温泉の素が入った記念品を配った。

 夫婦で乗船した神奈川県横浜市の岡田清七さん(90)は「お魚市場に行って土産物を見たい」と話した。

 乗船客はバスに乗り込み、市内の温泉施設や石見神楽衣装の工房見学などに向かい、同日午後3時に浜田港を出港した。

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