ブレックス、ホーム入場者14万人超で過去最多更新 25試合でチケット完売

第31節のホーム群馬戦。この日は平日にもかかわらず満員の4449人が来場した=4月10日、ブレックスアリーナ宇都宮

 バスケットボールB1宇都宮ブレックスは4月21日に今季レギュラーシーズン(RS)のホーム全30試合を終えた。入場者数は過去最多だった昨季の12万4938人を2万人近く上回る14万2250人。宇都宮市の日環アリーナ栃木で行われたホーム最終戦(第34節A東京戦)には5758人が来場し、1試合あたりの入場者数でも過去最多を更新。昨夏のワールドカップ(W杯)効果のほか、東地区優勝争いを繰り広げたことも観客動員につながったようだ。

 ブレックスのホームは約4500人が収容できるブレックスアリーナ宇都宮、約5700人収容の日環アリーナ栃木の2会場。今季は全30試合のうち25試合でチケットが完売し、立ち見席まで観客があふれる光景が広がった。新型コロナウイルス禍前の水準を取り戻した昨季でも完売は5試合のみ。今季の著しい人気ぶりがうかがえる。

 運営会社「栃木ブレックス」でチケット販売などを担当するコンシューマーセールスグループの今井英二郎(いまいえいじろう)マネジャー(45)は「やはりW杯の影響は大きい。ほかにも長年の取り組みが実を結んでいる」と分析。男子日本代表でも主力として活躍する比江島慎(ひえじままこと)を擁し、3季ぶりの東地区優勝を果たすなど好調な戦いぶりも追い風となった。動員が伸び悩む平日のゲームに用意された限定グッズなども誘客に効果的だった。

 今井マネジャーは「明らかに新規ファンが増えていると現場でも感じている」と目を細める。来場者のリピート率などは現在調査中だが、チケット収入はチャンピオンシップ(CS)に出場しなかった昨季の4億8800万円が過去最高。今季はそれを大きく超える見込みだ。

 RSは勝率でリーグ全体1位が確定し、CS準決勝までのホーム開催権を獲得。CS準々決勝のチケット抽選は4月30日からすでに始まっており、激しい争奪戦になることが予想される。転売されたチケットの有効性は保証されないため、Bリーグは正規ルートでの購入を呼びかけている。

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